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鎌倉シャツネクタイ5つのこだわり

巷には、1000円のネクタイから数万円のネクタイまで、千差万別です。今回は、そんな時代のなかで鎌倉シャツがこだわっているポイントと、ネクタイの歴史について解説いたします。

2024.10.08 読む、服の基礎知識

上質なネクタイの証の一つとして、シルクまたは天然繊維100%であるということが挙げられます。

とはいえ、「シルク100%でメイドインジャパンのネクタイ」と謳っていながら、廉価なシルクを使ったマシンメイドのネクタイであっても、所謂”上質なネクタイ”の条件に当てはまってしまいます。

技術の進歩が進むにつれ、”上質なネクタイ”の条件を定義することは難しくなってきました。

本記事では、そんな時代の中で鎌倉シャツが特にこだわっていること5つと、ネクタイの歴史についてご紹介します。

本記事を読むと、今後どういったポイントでネクタイを選べばいいかがわかります!

ぜひご参考ください。

ネクタイの歴史

時代を遡ること17世紀半ば。ネクタイの原型ともいえる「クラバット」が誕生。

当時はネクタイというよりもスカーフに近く、富裕層などの間で流行していました。

18世紀ごろそれが一般化され、第一次世界大戦まで男性の正装の際はクラバットを身に着けることが定着していたと言われています。

1800年代後半には産業革命に伴い、より手軽に装着できることが求められ、 「フォア・イン・ハンド(結び下式ネクタイ)」という現在のような大剣と小剣のある形になりました。

シルクの歴史

シルクとは…蚕(カイコ)の繭(マユ)から取れる天然繊維のことを指します。
上品な光沢と染色性の高さなどが特徴。

古い時代、シルクは金と並ぶ程の価値がある高級品として存在していました。

機械化が進んでいないなかで、希少な繭を生糸(キイト)にしてから絹織物にする大変な労力と時間がかかることは容易に想像できます。

その起源は中国と言われており、当時より神聖なものとして王様や貴族しか身に着けられないものとして扱われ、シルクを納税として納めていたという文献も...
我が国日本でも上等な着物などに使われてました。

そんなシルクがなぜ現在、これ程まで身近なものとなったのか。

それは、良くも悪くもですが技術の進歩が要因です。

シルク製品を一気に大量生産ができる高速織機により、価格を抑えた、手の届きやすい存在となりました。

高速織機で生成されたシルク製品は、”光沢”というよりも、”ただツルツル”しているもの、という状態になってしまいます。
よって、シルクだからといって上質なシルクだけではなく廉価なシルクも存在する時代になりました。

鎌倉シャツのネクタイのこだわり5つ

鎌倉シャツのネクタイ

1.ハンドメイド

鎌倉シャツのネクタイは、全て”職人の手”で一本の糸により縫い上げられています。

ハンドメイドのネクタイの特徴3つ
①ふっくらとしている

②立体的に結ぶことができる

③上質感がある

職人さん手元

マシンメイドのネクタイとは、一線を画す、生地に合わせた縫い方の調整。

それは、着用の際生地にテンション(負荷)がかかる箇所を想定し、縫い方を変えるということです。

手縫いの場合、一人の職人が、マシンメイドのように一日に何百本も作ることはできません。

ちなみにマシンメイドの自動縫製の場合は一本5分で完成するのに対し、ハンドメイドは熟練の職人でも20分ほどかかります。

その生産性の低さから、国内で生産されるネクタイのうちハンドメイドネクタイは1割未満という現状。

しかし、マシンメイドにはできない生地に合わせた縫い方をすることで、より長持ちし、ふっくらした、高級感のあるネクタイとなります。

2.MADE IN JAPAN

ハンドメイドによるネクタイ縫製工場は年々減少しており、1980年代には日本国内に約30工場ありましたが、現在では5,6工場を残すのみとなりました。

職人による手縫いのネクタイは、未来に残すべき工芸品・芸術品とも言えます。

鎌倉シャツでは、現在でも継続的に国内での縫製を行い、新鮮で上質なMADE IN JAPANのハンドメイドのネクタイをお届けをしています。

3.たるみ糸

たるみ糸

大剣(または小剣)の裏側にあるループ状の糸、「たるみ糸」はネクタイを縫い合わせている糸の「余裕」部分です。

糸の先端に余裕をもたせることで、ネクタイを結ぶ際に、首の動きに合わせてスルスルと動き、優しく身体に沿う、結び心地の良いネクタイとなります。

縫い糸と生地の破損を防ぐ役割もあります。
この糸をカットしてしまうと、ネクタイがバラバラになってしまいますので、ご注意ください。

4.本カンヌキ

本カンヌキ

表からは見えないところにもこだわりがあり、鎌倉シャツの国産ネクタイには、「本カンヌキ」を採用しています。

ブランドネームタグの簡易的な糸止めが多い中、鎌倉シャツでは5回糸を通します。

本カンヌキの立体的な美しい装飾は、ネクタイの強度を上げ、圧倒的な高級感を生み出します。

また、中にある「芯地」はすべて同じものは使っておりません。

生地によって相性の良い芯地を選ぶことで、最適な締め心地と上質感を生み出しています。

5.天然素材100%を採用すること

ネクタイに採用される素材は大きく二つ「天然素材」「合成素材」

鎌倉シャツでは必ず「天然素材」を採用しています。

一般的にも最も多く採用されている素材はシルクです。

その他にもコットンやウール、麻などがネクタイの素材に採用されます。
季節及び、ジャケットやパンツに合わせた素材選びをすると、まとまったコーディネートが完成します。

合成素材(ポリエステル等)を使用しているからといって一概に粗悪とは言えないですが、天然素材のネクタイと比較したとき、
どうしても質感や鮮やかな自然の色味などが安っぽく見えてしまうことが多いです。

合成繊維にも、一見シルクと同じような光沢感があるようにも見えます。
しかし比べてみるとそれは、”光沢”というよりも”テカリ”に近い表現のものになります。

その分、お手頃な価格で購入できるのが合成素材のネクタイの魅力の一つですが、
『世界で活躍するするビジネスパーソンを装いで応援する』という鎌倉シャツのミッションのもと、これからも「天然繊維」にこだわったネクタイをご用意いたします。

ネクタイを用いたスタッフコーディネート

スタッフスナップはこちら

まとめ

鎌倉シャツではシャツ専門店ならではの、”上質なドレスシャツ”をご用意しています。

そんな”上質なドレスシャツ”に合わせられる”ネクタイ”を作るべく、シャツ作りと同じ位の熱量でネクタイ作りにも取り組んでいます。

今回はそんな鎌倉シャツのネクタイの5つのこだわりについて解説しました。

1.ハンドメイド
2.made in japan
3.天然素材100%であること
4.たるみ糸
5.本カンヌキ


今回解説した内容は、鎌倉シャツのこだわりであると同時に、”上質なネクタイの条件”とも言えます。

ネクタイ探しのご参考にもしていただけますと幸いです。

これからも、私たち鎌倉シャツはビジネスパーソンを応援するため、上質で見栄えのするネクタイを市場価格の半分以下の価格でお届けします。

鎌倉シャツ【ネクタイ一覧】

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