【図でわかる】ポケットチーフの挿し方・入れ方5選
ビジネスシーンから結婚式まで活用できる挿し方をご紹介。 「ハンカチでの代用はできる?」などの疑問についても解説していきます。
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ワンランク上のスーツスタイルを確立するうえで、欠かせないアイテムの”ポケットチーフ”。
英語ではポケットスクエア(pocket square)と呼ばれています。
日本ではフォーマルなシーンやパーティーなどでの印象が強いですが、ビジネスシーンで取り入れられていることも少なくないです。
ビジネスマンとして、紳士として恥をかかないためにもポケットチーフの基本的な挿し方は知っておいきたいもの。
とはいえ、
「基本的な挿し方やいつさせばいいかわからない…」
「どんなポケットチーフを用意すべきなのか…」
「ハンカチでも代用できるのか?」
今回はそんな”ポケットチーフ”に関するお悩みにお答えし、明日から実践できる挿し方をご紹介します!
ポケットチーフの挿し方5選
同じ色、同じ素材、同じ大きさのものを使っても、チーフの挿し方ひとつでガラッと印象を変えることができます。
TVホールド
別名「スクエアフォールド」 。
テレビのニュースキャスターが好んで折ったことが名前の由来。
フォーマルな折り方では最も一般的で普段のビジネスシーンはもちろん、結婚式やスピーチの際にもオススメです。
縁を1~2cmほど外へのぞかせるのが一般的です。
「TVホールド」は基本中の基本。
まずはこの折り方をマスターしましょう!
マスターといっても、慣れてくると1分もかからずに挿すことができます。
折り方
①縦、横の順に折る。
②.胸ポケットの大きさに合わせて三つ折りにする。
③.②同様、胸ポケットの深さに合わせて下部を折る。
スリーピークス
正装で用いられる最もフォーマルで格式の高い挿し方。
結婚式や公式なセレモニーなどのフォーマルシーンでオススメです。
フォーマルでは、麻素材で白無地が正式なものです。
その他のシーンでは決まりはなく、色などを変えてみてもよいでしょう。
折り方
①.チーフの角を合わせて三角に折った後、さらに半分に折る
※この時先端を少しずらす
②.もう一度半分に折って、先端をずらす
③.胸ポケットの大きさに合わせて横と下を折る
パフドスタイル
手軽な折り方ながらふわりと見せることにより華やかな印象を与えます。
ドレスダウンされた着こなしにオススメ。
フォーマルで用いる場合は、シルクの白無地を、それ以外ではネクタイやシャツの色に合わせてもよいでしょう。
折り方
①.チーフの中心をつまんで持ち上げる
②.そのまま下の縁のある方を折り返し、挿す
クラッシュドスタイル
別名「ペタル・トリートメント」。パフド・スタイルの逆の挿し方になります。
パフドスタイルと同様にドレスダウンのジャケットスタイルにオススメ。
チーフの角を花びらのように挿すことにより、エレガントな印象を与えます。
折り方
①.チーフの中心をつまんで持ち上げる
②.縁のある方を上にして折り返し、挿す
パフドクラッシュスタイル
パフドスタイルの華やかさと、クラッシュドスタイルのエレガントさを兼ね備えている折り方。
パフドスタイル、クラッシュドスタイル同様に、ドレスダウンされたスタイルのときにオススメです。
胸元にボリューム感が生まれるので、シャツやネクタイがシンプルな時やノータイのときにも華やかな表情を生むことができます。
折り方
①.チーフの中心をつまんで持ち上げる
②.反対の手で中央を絞るように握る
③.握った部分を中心に折り返す
④.縁とパフ部分を上にして挿す
ハンカチで代用はできる?
結論、ハンカチでの代用は可能です。
ただし、サイズ感とコーディネートに注意が必要です。 ポケットチーフに比べて、ハンカチは比較的サイズが大きく作られていることが多いです。
サイズが大きいと、胸ポケットが不自然に膨らんでしまいスマートな印象を与えるはずの装飾がかえって野暮ったい印象になりかねません。
小ぶりなハンカチや、柔らかい素材のハンカチであれば綺麗に納まりますが、
基本的には「ポケットチーフ」と「ハンカチ」は別のアイテムとして用意しておくことがおすすめです。
(※「ポケットチーフ」と「ハンカチ」の縁(パイピング)は始末が異なり、見た目にも違いがわかりやすいです。)
また、コーディネートについては、スーツやフォーマルなコーディネートに、
「ハンカチ」の代用はNGです。
例えばコットンのシアサッカージャケット等と、"あえて"柄や素材感を合わせたコーディネートの1つとして使用することがおすすめです。
まずは「白のリネンのポケットチーフ」があればOK
いざポケットチーフを探すとなると、様々な色・柄のポケットチーフが見つかるかと思います。
鮮やかな色や柄のポケットチーフに目が行きがちですが、
まず最初に用意すべきは「白のリネン(麻素材)のポケットチーフ」。
結婚式からビジネスシーン、ドレスカジュアルスタイルにまで使うことができ汎用性が非常に高いためです。
そんな白のリネン素材と同じくらい定番とされているのが、白のシルク素材のポケットチーフです▼
シルク素材ならではの艶やかな光沢感が特徴です。
そのわかりやすい上品さから格式の高い印象をお持ちの方も多いですが、
実は麻素材の方が格式の高いものとなります。
理由は様々な諸説ありますが、最もフォーマルな挿し方「スリーピークス」はシルク素材だと生地が柔らかく型崩れするため、
張りのある麻素材で挿すことが一般的ということも理由の一つと言われています。
普段のビジネススシーンでも、「TVホールド」で挿していればまず間違いありません。
挿し方の解説でもお話しましたが、名前の由来は”TVのニュースキャスターが好んで挿していたから”です。
不特定多数の人の目にさらされる職業の方が採用していたという背景からも、「TVホールド」は相手に失礼のない、良い印象を与える折り方と言えます。
まとめ
ポケットチーフは、シャツやネクタイのように必須アイテムではないからこそ普通とは違う、いつものスーツスタイルを格上げしてくれる存在です。
たった1cm~2cmほど胸ポケットからチーフを出すだけでをスマートな印象を演出させることができます。
「ポケットチーフの挿し方5選」の章を参考に、シチュエーションや気分に合わせたスタイルを楽しんでいただけると幸いです。
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