【デニムの歴史】デニムとジーンズの違いとは
普段何気なく「デニム」や「ジーンズ」という言葉を使っていませんか?そんなデニムとジーンズを語源からじっくりとご紹介したいと思います。
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普段何気なく「デニム」や「ジーンズ」という言葉を使っていませんか?
ファッションアイテムとして定番ですが、その言葉のルーツや歴史には意外な事実や面白いエピソードが隠されています。
今回はそんなデニムとジーンズを語源からご紹介したいと思います。
「デニム」とは?実は生地の名前

普段私たちが「デニム」と呼んでいるもの。それは実は生地の総称です。
特に、厚手で丈夫な綾織(あやおり)の綿生地のことを指します。
そして、このデニム生地を使って作られたパンツ、それが一般的に「ジーンズ」と呼ばれるもの。
つまり、広い意味では「デニム」が生地の名前、そしてその生地で作られた特定のアイテムが「ジーンズ」という関係になります。

デニムの語源:フランスの小さな街から世界へ
「デニム」生地のルーツは、フランス南部の「ニーム(Nîmes)」という小さな街に遡ります。
温暖な気候と交通の要所に位置していたニームは、19世紀には織物産業で栄えていました。
そこで作られていた綾織の生地、「セルジュ・ドゥ・ニーム(Serge de Nîmes)」こそが、デニムの語源と言われています。

この生地がアメリカをはじめとする英語圏に渡り取引されるうちに、発音が変化していき、
「デ・ニーム」そして最終的に私たちがよく知る「デニム」という呼び名になったと言われています。
※諸説あります
ジーンズの語源:イタリアの船乗りたちがルーツ?
一方、「ジーンズ」という言葉のルーツは、イタリアの港町「ジェノバ(Genova)」にあると言われています。
ジェノバから来た船乗りたちが履いていた丈夫なズボンや、そのズボンに使われていた生地のことを、人々は「ジェンズ(Genes)」や「ジェノワーズ(Genois)」と呼んでいました。

これが英語圏に伝わる過程で、次第に発音が変化し、「ジーンズ(Jeans)」という呼び方に変わっていったと考えられています。海の男たちが愛用していたワークパンツが、現代のファッションシーンを代表するアイテムになりました。
※諸説あります。

まとめ
デニム:フランス・ニーム地方生まれの丈夫な綾織生地の名前
ジーンズ:イタリア・ジェノバの船乗りたちが履いていたズボンに由来するアイテムの名前

この二つの言葉の由来を知ると、いつものデニムファッションも、なんだか少し違った視点で見られるかもしれません。
次回デニムを選ぶ際には、その背景にある物語を思い出してみてはいかがでしょうか?
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