ワイシャツのお手入れ・シミの落とし方
下着でもあるワイシャツは、直接肌に触れることで見えない汚れが蓄積して黄ばんでしまったり、食事中に食べ物や飲み物がついてしまうことがあります。 ワイシャツのシミや汚れは、見た目が悪く清潔感がなくなってしまい、印象が大切なビジネスシーンでは大きなダメージとなります。 普段のお洗濯でしっかりとお手入れをし、シミトラブルの際には正しい方法で処理すれば、清潔感を保ったまま長く使用できます。
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1.ワイシャツの洗濯
ワイシャツは1日着用したら洗濯しましょう。
見た目に変化がなくても汚れがついており、その日に落とさないと黄ばみや黒ずみの原因となります。
・洗濯絵表示を確認する
洗濯の際には、商品の素材や洗濯・お手入れ方法が書かれた「タグ」を確認しましょう。
衣類の素材のほか、家庭洗濯や漂白剤の可否、アイロンの温度や洗濯水温など、お手入れに関する情報を記載しています。
・ポケットの中身を確認
ポケットがあるワイシャツの場合は、ポケットにボールペンやレシートが無いか確認します。
そのまま洗濯をすると生地のいたみや汚れの原因となります。
・ボタンを外して裏返しにする
直接皮膚に当たっている裏側のほうが皮脂や汗汚れがついているので、より汚れが落ちやすいように裏返して洗濯をしましょう。
・必ず洗濯ネットに入れて洗濯しよう
そのまま洗濯をすると、洗濯槽の中で絡み合ったり、擦れたりすることで生地が傷んでしまいますので、必ず洗濯ネットに入れましょう。
洗濯ネットに入れるときは裏返した状態で折りたたんで、ワイシャツを1枚ずつ入れて洗いましょう。
ネットの中で動いてシワにならないように、畳んだ状態のワイシャツがピッタリ収まるサイズのネットを選びましょう。
小さすぎるとうまく洗えなかったり、大きすぎると動いてシワになりやすくなります。
2.日常の洗濯でプラスアルファできること
・つけおき洗い
つけおき洗いをすることで通常の洗濯よりも汚れを落とすことができ、黄ばみを防ぐこともできます。
バケツなどの容器に、お湯1L(30〜40度のぬるま湯がおすすめ)に対して小さじ1杯ほどの洗剤を入れて、1時間程度ワイシャツをつけておいた後に、洗濯機で洗濯します。
・直づけ
汚れに、直接洗剤を付けて落とす方法です。
液体洗剤を直接シミの部分に付けて、30分ほど放置し、洗濯機へ投入する前に汚れが気になる部分を軽くこすってください。ただし、蛍光剤が入っているものを使用すると、衣類が白くなり過ぎることもあるので注意してください。
・重曹を使う
襟の黄ばみには、重曹と水を混ぜてペースト状にしたものを使うことができます。
襟にペーストを塗り、30分程度放置します。その後、ブラシでこすり、洗濯機で洗濯します。
3.シミがついてすぐにできること
食事中などにうっかりつけてしまったシミ。
時間が経つほど汚れが繊維の奥に入り込んでしまうため早めの対処が重要です。
携帯用ペンタイプのシミ取りは、外出先でも簡単にシミを落とすことができるのでカバンに常備しておくのもおすすめです。(※色落ちしやすい製品もあるので注意が必要)
外食で洋服にワインやカレー、トマトソースなどがついてしまったときには、おしぼりでこすってしまうとシミを広げて落ちにくくしてしまいます。
まずは、ティッシュで汚れた部分を優しく拭いましょう。その後、乾いたティッシュでシミの部分をそっと押さえます。こうすることで、洋服についた汚れをティッシュに移して取ることができます。 この際にハンドソープをつけて汚れを揉み出すのも効果的です。
このような応急処置を行うことで自宅でのシミ取りがスムーズになります。
4.シミの対処後に自宅でできること
- 水で薄めた液体洗剤をシミ部分に揉み込み、汚れを浮き出させる
- シミの付いた方の面(多くは表側)に、乾燥した布かティッシュを当て、 逆の面から水をたっぷり含ませたティッシュなどで押さえ、汚れが入って来た方向に押し出す。 水が「シミの裏→シミの表→乾いたティッシュ」の順に、シミを運びながら移動していくイメージです。 また、濡らしたティッシュではなく、水を含ませた歯ブラシなどで叩いても良いです。
- 汚れが取れたら洗濯機へ
5.その他のトラブル
・トマトソースやカレー、ボールペンなどのシミ
1.酸素系漂白剤2+重曹1の混合液 トマトソースやカレーなどの濃いシミには、酸素系漂白剤2+重曹1の混合液を使用します。
洗濯前にシミの箇所に混合液を、歯ブラシなどでトントン叩いて繊維の隙間に染み込んだ汚れと馴染ませます。
その後水洗いをして、通常通り洗濯を行います。
※カレーのシミは多少残ってしまっても、天日干しをすることで紫外線が色素を分解して徐々に目立たなくなります。
・襟や袖が部分的にピンク色に変色した場合
塩素系漂白剤を使用した際に襟や袖がピンク色に変色することがあります。
原因の多くは日焼け止めの成分が漂白剤に反応した物です。
対処方法として、変色に気づいたのが洗濯直後であれば、まずは水ですすぎましょう。
その後、変色部分に濃縮洗剤をかけて10分ほど置いた後、もみ洗いをしてすすぐぎます。
最後に
手入れされた白いシャツは、ビジネスシーン清潔感を与える重要なアイテムです。
見た目、印象で損をすることのないように、丁寧なお手入れを心がけましょう。
さらに、大切に扱うことで愛着も湧き、シャツに袖を通すのが楽しみになります。
相手にも自分自身にも、より良いビジネスシーンとなるために、しっかりとお手入れをしましょう。
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