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2025年6月のヨーロッパ出張 Vol.7

今回のミラノショールームでは、26S/Sの商品が美しく展示され、改めてSANTANIELLO社の素晴らしさを思い知らされた。

2025.07.01 貞末哲兵コラム


今このブログを書いているのは、2025年6/27(金)で、まもなくヨーロッパ出張から戻って1週間が経とうとしているのだが、時差ボケがなかなか治らず苦戦しているところである。


さて、ファッションの街ミラノである。

私が20代後半の頃、ミラノで輝きを放っていた日本人デザイナーである紅林先生の鞄持ちをしていたことは、去年の欧州ブログでも書いた通りだが、私にとって、ミラノは修行時代の苦い思い出と、華やかなファッションの世界の二つを想起させる特別な場所だ。


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ミラノは、自分にとって“アナザー・スカイ※”的な場所の一つではあるものの、正直言って楽しい思い出はあまりないかもしれない。※そのような番組がありましたね


当時、紅林先生の鞄持ちをさせていただきながら、現地のファッション・ビジネスや言語を学んでいたのだが、とにかく苦しかった思い出が先行してしまい、頑張ってミラノの華やかで美しいファッションの世界を思い起こそうとするのだが、なかなか難しい。

ミラノはヨーロッパでも美しい街の一つではあるのだが、私としては仕事というか、修行や業務をこなさなくてはならないイメージが先行してしまう場所であり、楽しいという感情はあまりないのが正直なところだ。

とはいえ、私がここで読者の皆さんにお伝えしたいのは、私自身の苦労自慢ではなく、体験してきた過去のミラノでの苦悩は無駄ではなかったことであり、今、もし苦しいことがある人がいたとしても、それは「いつか必ず報われる時が来ること」にある。


スティーブ・ジョブズはコネクティング・ザ・ドッツ、点を作っていけばどこかでその点と点は結ばれる、そう信じて行動する以外にないと言ったのだが、私自身がミラノやヨーロッパで体験したことの全ては無駄でなく、直接の線にはならないことはあれど、常にどこかで何かが繋がっている感覚を持っていることをお伝えしたい。




さて、SANTANIELLOである。




鎌倉シャツでは、10年以上取引をしているナポリ郊外のサレルノという地域に位置するファクトリーブランドで、確かな物作りとクリエイティビティを融合させ、メイド・イン・イタリーに拘り続けているのが同社である。


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私はよくナポリ郊外のサレルノ(ミラノから電車で5時間、車で40分)まで通ったものだが、数年前にピッティ・ウォモ(明日訪問予定)というメンズのプレタ・ポルテでは世界最大の展示会に出展するや否や、今ではミラノにショールームを構えるまでに大成長したのである。

サレルノ(正確にはバロニッシ)時代は、物も良くセンスも良いのだが、やはりイタリアの片田舎のファクトリーという印象は拭えなかったのだが、ピッティ・ウォモでワールドクラスの基準を学び、今では世界選抜に入る勢いなのである。




今回のミラノショールームでは、26S/Sの商品が美しく展示され、改めてSANTANIELLO社の素晴らしさを思い知らされた。

次々に開発される新しい素材、新しいパターン、そしてそれらを自在に縫製する高い技術が見事なまでに融合したコレクションは、世界中のバイヤーから注目を集めていた。




詳細については、26S/Sシーズンに譲りたいと思うが、改めてそのクリエイティビティに大いなる刺激を受けたので、鎌倉シャツのコレクション作りにも活かしていきたいと思う。



つづく

貞末哲兵ブログ「2025年6月のヨーロッパ出張」一覧はこちら

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