2025年6月のヨーロッパ出張 Vol.6
最後に訪問するのは、鎌倉シャツでは15年以上取引をしているC.P社(旧F.B社)で、「Vintage Line」というレーベルで販売されている。
今これを書いているのは、2025年の6/25(水)の4:05くらいで、先ほど前回のVol.5を書き終えたところである。
今回でイタリア・コモ編が終了するのだが、最後に訪問するのは、鎌倉シャツでは15年以上取引をしているC.P社(最近会社名変更、以前はF.B社)で、

「Vintage Line」というレーベルで販売されている。

同社を車に例えるなら『アルファ・ロメオ』、シャツ生地なら『カンクリーニ』、時計なら『パネライ』、ワインなら『バローロ』、和食なら『和久傳』といったところだろうか。

上品な北イタリアの匂いのするハイ・クオリティ、ハイ・センスのネクタイを作るのが同社で、ヨーロッパはもちろんなのだが、特に日本のマーケットにおいて特別な人気を博している。

糸とか生地の基本レベルは高いものの、そういった領域ではなく、最先端でありながらクラシカルな「デザイン」、ネクタイとなった時の「製品の完成度」で勝負しているのが同社と言えるだろう。
人間の情緒や感性に訴えかけるネクタイ作りに重きを置き、メイド・イン・イタリー、メイド・イン・コモを頑なまでに拘り続け、トータルの品質で群を抜いているのがVintage Lineの特徴である。


例えば、南仏のエレガンスの中にトラッドの匂いのするBREUER社と比べてると、Vintage Line のネクタイは明らかにトレンドを大きく意識しており、トラッドの範疇をほんの少し飛び出してしまうことがある。

ところが、それが鎌倉シャツの売り場や顧客の皆様にとってちょうど良い刺激となり、非常にファッショナブルなコーディネートを演出することが出来たりする。

また、BREUER社と比べてみると、Vintage Lineのネクタイは、よりスーツに適していて、通常のボタンダウン(フィレンツェなら◎)より、フランチェーゼなどのワイド系や、タブカラーとの襟との相性が良い。

前回、2025年1月の訪問時は、同社のデザイン、クリエイティブを長年に渡って支え続けて来たチェザレさんの体調が思わしくなかったのだが、今回はかなり回復傾向の印象を受けたので一安心した。
来シーズン以降のVintage Lineにも大いに期待出来る手応えを得た私と小林はコモを後にし、ミラノへと向かった。
つづく
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