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アイビールック の A to Z【R】

最近は、外出となるとほぼ必ずカーハートかイーストパックのリュックサックを持って出かけている。どちらも男女問わずに使え、最高の機能性を持ったバックパックだ。

2023.08.02 読む、服の知識・歴史

KAMAKURA SHIRTS A to Z OF THE IVY LOOK
著者/イラスト グレアム・マーシュ

R|リュックサックとリボンベルト

「私にはリュックサック革命の未来像がある。数千、いや数万ものアメリカの若者たちがリュックサックを背負って右も左もわからないまま世界中に飛び出ていくのだ。」

―ジャック・ケルアック

最近は、外出となるとほぼ必ずカーハートかイーストパックのリュックサックを持って出かけている。どちらも男女問わずに使え、最高の機能性を持ったバックパックだ。私のは丈夫なナイロン製だが、ラックサックは様々な素材で作られてきており、最も高級なものでは

スエードやレザー製もある。市場に普及しているプラダのものや他のハイファッションブランドが作る合皮とレザーをミックスした素材のリュックサックとはまた別の話だ。1980年代では、ハーバードの法学部生からおすすめしてもらったL.L.Beanのブックパックを使っていた。法学部のような生徒が重たい参考書や本を持ち歩くにはぴったりであり、最終的には大学のブックストアにも置かれるようになったのだ。両手が自由になるリュックサックはサイクリングやハイキングにも最適で、今や世界中で都会的な必須アイテムと化している。これもアイビークラシックだ。



リュックサックはファッショにおいて性別の垣根はなく、スポーツグッズと毎日使いの鞄との境界線もとっくに超えている。リュックサックという言葉はドイツ語から生まれており、現在のドイツでも典型的なバックバックとして“der rucksack”と呼ばれている。20世紀初めのころ、レオルド・F・ネルソンという男がと「トラッパーネルソン」という、バックバックの背中に木製の骨組みを付けたハイキング用バックパックをデザインした。このデザインは彼自身がアラスカを横断する際に、荷物の背中への負担を分散するために木の棒とアザラシの皮で原始的に作った骨組みを付けたことがきっかけであった。その2年後には、ありがたいことに、より実用的な素材を使用し大量生産される商品となったのだ。



バックパックは何世紀にも渡って様々な形が生まれてきたが、ジャック・ケルアックが予言したリュックサック革命(※)は、確かに21世紀で現実のものとなっている。

※リュックサック革命:小説家であったケルアックが1950年代に唱えたもの。若者が何万人もリュックサックを背負って世界に飛び出していき、世界のあらゆる秘境をみてまわり、異国の世界を肌で体感すること、そして、彼らが世界を変革していくというヴィジョンのことである。

リボンベルト

カジュアルでカラフルなリボンベルトは間違いなくアイビーのアイコンの一つである。この少し気の抜けた雰囲気のリボンベルトは、帽子のバンド部分や洋服のトリミングに使われる細長い布地を賢く再利用することで生まれたベルトであり、初めて耳にする人もいるだろう。帯状の布地の先端にDリングを付けたのが典型的なデザインだ。ウォールストリート・ジャーナル紙のダレル・ハートマンはこのベルトのことを次のように言っている。「このスタイルは60年代半ば、東海岸のセレブたちが自分たちの着こなしを楽しみ始めた頃にファッショナブルな存在となった。靴下も履かず、ローファーを履いているようなものだ。」



リボンベルトにラグジュアリーさは一切なく、むしろ手ごろな価格で手に入ることが売りである。ベルトの柄は2色から5色の色が使われているストライプが最も伝統的だが、もっと派手なものの中にはセーリングボートやカモの絵が描かれているものもある。



もしあなたがファッショに敏感で、フレッド・アステアのようにネクタイをベルトループに通してしまうようないい意味で気の抜けたスタイルが好きなのであれば、リボンベルトはあなたの夏のワードローブを彩るに違いないだろう。

次は、S。

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