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「トレンチコートを深く知る」各パーツを徹底解説

実は1つ1つのパーツに特別な意味が込められているトレンチコート。今回は、その奥深い魅力と、各パーツの役割をご紹介いたします。

2025.10.14 読む、服の知識・歴史

凛々しく、エレガントな着こなしを叶えてくれるトレンチコート。
その魅力は、歴史の中で培われた機能的なデザインにあります。

第一次世界大戦中に、イギリス軍の兵士のために考案された軍用コートが起源であるトレンチコートは、雨風や寒さから身を守るだけでなく、戦場での動きやすさも徹底的に追求されました。
だからこそ、1つ1つのパーツに特別な意味が込められています。

1. エポーレット(肩章)

肩の部分についているベルト状のパーツ。元々は軍服として使われていた頃に、水筒や双眼鏡などを吊るすためのものでした。
今ではデザインのアクセントとして、肩を華奢に見せてくれる効果も期待できます。

2. ストームフラップ(ガンパッチ)

片側の胸から肩にかけて、もう一枚重ねられたような布の部分。銃を撃ったときの衝撃を和らげるための当て布でした。
雨風の侵入を防ぐ役割も果たしており、機能性も兼ね備えたパーツです。

3. スロートラッチ(チンストラップ)

襟を立てたときに首元を留めるための小さなベルトです。悪天候の時に、首元から風が入るのを防いでくれます。使わないときは、襟の裏側にボタンで留めておくことができます。

4. Dリング

ウエストベルトについている、アルファベットの「D」の形をした金属製のリングです。これもまた軍用だった頃の名残で、手榴弾などを引っかけるためのものでした。
本格仕様のトレンチコートでは、現在デザインとして残っています。

5.ストームシールド(アンブレラヨーク)

肩から背中にかけて二重構造になった布部分。「アンブレラヨーク」とも呼ばれ、その名の通りまるで傘のように雨水がコート内に浸透するのを防ぎ、水滴を滑り落ちさせる役割があります。

6. インバーテッドプリーツ

後ろの裾にある、ボックス型に折りたたまれたひだのことです。これが開くことで、歩くときに裾が広がり、スムーズな足さばきを叶えてくれます。
トレンチコートの美しいAラインシルエットを保つための大切な役割を果たしています。

7. カフストラップ

袖口を絞るためのベルトです。袖のシルエットを調節したり、風の侵入を防いだりする役割があります。きゅっと絞って手首を細く見せたり、緩めてリラックス感を出すなど、着こなしの幅を広げることができます。

ぜひトレンチコートを手に取った際は、それぞれのパーツにも注目して、あなただけの1枚を見つけてみてください。

トレンチコート

35,200円 (税込・参考価格)

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