鎌倉後の世界 Vol.4
今回は「鎌倉後の世界」だが、こばブログでお馴染みの小林はこのシリーズが最も好きだという話をしていた。
今、このブログを書いているのは2024年2/21(水)7:20で、今日は昨日までの暖かい気候から打って変わって雨予報となっている。
今回は「鎌倉後の世界(コロナになって鎌倉回帰を果たしたストーリー)」だが、コバぶろぐでお馴染みの小林はこのシリーズが最も好きだという話をしていた。
なぜ彼がこのシリーズを好きかはよく分からないが、コロナになっていち早く埼玉から鎌倉近郊に引っ越し、彼自身が鎌倉後の世界を担ってきた一員であったことも影響しているかもしれない。
「Il treno passa per tutti」
(イル トレーノ パッサ ペル トゥッティ)
10年くらい前、ナポリに通い始めた頃にある現地の人に聞いた諺である。
「列車はみんなの前に必ず止まる、その時までにその列車に乗る準備をして、いつでも動けるようにしておかなければ乗り遅れてしまう。そして、その列車が一度目の前を通り過ぎてしまったら、もう二度と自分の前に列車が止まることはない。」
という意味らしいのだが、この諺、言葉を今も忘れたことはない。
鎌倉シャツは、コロナになった直後、世界戦略を絶たれ、東京が封鎖となった時、鎌倉へと猛スピードで走る列車が見えていたのだと思う。
なぜ鎌倉シャツは、鎌倉へと猛スピードで走る列車が見え、乗ることが出来たのだろうか?
それは、鎌倉シャツがニューヨーク、ヨーロッパ、中国など厳しい「アウェー」で戦ってきたが故に、あの時、猛スピードで走っていたと思われた列車が、鎌倉という「ホーム」へゆったりと走っていたように見え、いとも簡単に乗ることが出来たのではないだろうか。
サッカーでもそうだが、アウェーで戦うのは難しく、勝てないまでもなんとか引き分けて、勝ち点1を得ることが重要である。
確か、ベンゲルというある有名なサッカー監督の言葉だったと記憶しているが、
「アウェーで戦えない者はホームで勝つことは出来ない。」
戦う、といのは勝ちではないまでも、「やれていること」「引き分ける」ことである。
コロナの前まで、私や小林は主にヨーロッパというアウェーで戦ってきたわけだが、実はフィジカル的、メンタル的な疲労が絶えなかった。
商社や代理店におんぶに抱っこしてもらっているわけではなく、ほぼ全て自分達の力を使って「お客様の代理人」となるべく仕事をしなくてはならない。
ニューヨークへの出店はそれ以上の困難が伴い、様々なことがあったが、彼の地で得た経験は、お金に換算することなど出来ないくらい素晴らしい宝物となった。
中国においては、コロナ禍の厳しい状況においても退却することなく戦い続けた結果、ついに去年くらいから引き分け以上に持ち込める展開が見えてきのである。
「ホーム」と「アウェー」それらはカウンターとなって常に引き合っている。
ホームで求められるのは勝利であり、そして、時として必要なのは圧倒的な勝利である。
ところが、ホームでの暖かく優しい環境に慣れてしまうことは、「ホームでの引き分け」に慣れることに等しい。
アウェーでの厳しい環境で引き分け以上に持ち込めているならば、自ずとホームでの勝ちは見えてくる。
しかし、アウェーで戦うこと、やれていること、引き分けていることに満足して、ホームでの勝利を疎かにしていては、
「優勝することは出来ない。」
それらを念頭において、仕事に臨みたいと思う。
つづく
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