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上海出張 Vol.2(最終回)

今回の上海訪問は、3泊4日という限られた時間の中で現地を見て回ったのだが、非常に充実した出張であったと感じている。

2025.05.16 貞末哲兵コラム



今このブログを書いているのは2025年4/15(木)の朝で、今日の午後には上海を発ち羽田へと向かう。

ホテルの近くのスターバックスに来ているのだが、広場では2人のご婦人が太極拳のようなものを1時間以上も行っている。

彼女達の落ち着いた表情を見ていると、まるでスタンディング・ヨガをしているかのようである。(日本でも流行るかもしれないな)




さて、今回の上海訪問は、3泊4日という限られた時間の中で現地を見て回ったのだが、非常に充実した出張であったと感じている。




ここで、私が言いたいのは私自身が短い時間で精力的に仕事をこなし、大きな成果を挙げたといった類のことではない。

KSS(鎌倉シャツ上海・現地法人)のメンバーの熱意と充実ぶりを直接肌で感じ、見ることが出来たことにある。




このブログの Vol.1 で書いた通り、上海はコロナ禍を経て、またバブルの崩壊という難しい経済状況の中、成熟した姿を見せており、自己実現マーケットへの階段を上り始めたように感じている。




自己実現とは何だろうか?

成りたい自分になることだ。
改めて、創業者のブログ を確認したので、下記に抜粋してみたい。


「成熟社会がやっと来たと言われたバブル崩壊の1992年頃から、衣食住足りて、消費者は自分が望む生活スタイルを実現するための消費が始まった。
必要なものを見極める見識を有し、
自己実現の生活空間を求め、
必要なものを納得して購入する。
こんなマーケットが始まったと考えるべきである。
成りたい自分、即ち自己実現のマーケットに対応するビジネスモデルが市場から要求されたのである。必要なものを納得して購入する。納得価格を実現する企業構造改革への挑戦が必要だったのである。」

(貞末良雄のファッションコラム「成りたい自分に成る【1】」より引用)

生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→承認欲求の次に来るのが「自己実現欲求」である。
自己実現は、当たり前だが、他人が決めたり、他人が成し遂げることではない。

簡単に言えば、ブランドロゴの服を着て威張っている人は自己実現の段階ではなく、他人からの評価、つまりは、承認欲求の世界にいることに他ならない。

誰しも承認欲求はあり、自己実現の住人であってもマズロー的には下位とされている、安全、生理、社会、承認欲求は持っているのだが、例えば承認欲求の住人は、自己実現の世界を見たり、想像したりすることは出来ない。
あくまで、他人の評価が行動指針となる場合もあるだろう。

だが、他人は他人のことを好き勝手に言って褒めたり貶したりしても、私やあなたの人生に責任を取ってくれるわけではないのである。


自己実現マーケットとは、他人ではなく己の在り方であり、創業者が語っているように「必要な物を見極める見識」を持った人に向けて、どのような商品とサービスを充足させるかが重要になるのだ。

その為には、私自身が己を見つめ、自己実現の先にある自己超越の世界を見据えながら、「上品、上質、シンプル」なライフスタイルに身を置くことである。




KSS(鎌倉シャツ上海)は、総代表の田原、総経理の竹林を筆頭に、心強いメンバーで構成されている。

日本側としては、中国とのコミュニケーションをより深め、一つ一つの課題を着実にこなしていきながら、自己実現マーケットへのチャレンジをしていきたいと思う。

Vol.1 でも書いた通り、正解はない。

問いをクリエーションしながら、複数あるイメージにチャレンジして、アンサー的な物へと昇華させることが最も必要になるのである。





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