上海出張 Vol.1
以前、私が上海を訪れたのはコロナ前の2019年頃だったので、およそ6年振りの訪問となっているのだが、その大きな変化に驚かざるを得ない。
今このブログを書いているのは、2025年5/14(水)、上海出張の3日目を迎えた早朝である。
以前、私が上海を訪れたのはコロナ前の2019年頃だったので、およそ6年振りの訪問となっているのだが、その大きな変化に驚かざるを得ない。
なんと言うか、「上海は更に洗練された大人」になったかのようである。


2019年時点での上海も素晴らしく、美しい街で洗練されていたのが、ぐっと成熟度を増して、少しやんちゃでエネルギッシュだった過去のイメージを大きく覆された。

上海の人々は地に足をつけ、その洗練された上質なライフスタイルの中に、冷静さを見つけながら現在を生きているように見える。
最近は、山口周さんの本がマイブームなのだが、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』が指摘するまでもなく、かつての日本に多くの問いが存在し、正解を出すことが求められていた時代から問いそのものが減少し、正解を出す能力は陳腐化、コモディティ化した時代へと移行したわけなのだが、上海においても同じではないだろうか。

大量の物(かつての問い)を盲目的に生産し、消費(正解)すれば良かった時代は終わり、上海の人々は冷静に現在を見つめながら、問いそのものについて考え始めている。
用意された一つの問いに対して、一つの答えを出せば良かった時代だったのが、問いそのものをクリエーションして、複数発生するイメージを試しながら、アンサー的な物へと導いていく時代に突入したのである。
正解はない。
あくまで、「アンサー的」な物への昇華が大切になるのだ。
上海は、かつて価値観として存在した「安ければ良い」、「ブランドロゴが目立てば良い」という単純な解答ではなく、自己実現マーケットへと完全に移行した。(日本も同じ道を辿ってきた)
鎌倉シャツの特徴である、「上品」、「上質」、「シンプル」は、上海の多くの人に喜んでいただける問いと答えになっていくのではないだろうか。
「上品」、「上質」、「シンプル」には単純な分かりやすさ(一つの問いに対して一つの答えで)はなく、内面も含めた哲学的なお洒落の集積であるのだ。
かつて、もう1人の創業者である貞末タミコが語っていた「地味派手」の世界がその先にある。
KSS(鎌倉シャツ上海法人)のメンバーにはその世界や可能性が見えていて、その熱意や情熱に無限の可能性があることを、私自身の肌で感じることが出来た。
つづく


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