鎌倉後の世界 Vol.5
私は、世界の新しい人達、変化を恐れない人達、かつてカウンター・カルチャーを作ったような先鋭的な人達に漠然と憧れを抱いている。
今これを書いているのは2024年4/25(木)の7:10である。
今日は メーカーズシャツ鎌倉 CoCoLo新潟店 がオープンするということで、たくさんの新しい顧客の方々に出会えることになるのは嬉しい限りである。
また、このブログの読者の方々は気付いていないと思うのだが、私のプロフィールを写真含めてアップグレードさせていただいた。
貞末 哲兵 さだすえ・てっぺい
メーカーズシャツ鎌倉 クリエイティブディレクター 1977年生まれ。某セレクトショップ販売員を経て、ミラノのデザイン事務所に勤務後、現職。年1/4をヨーロッパで過ごしていたが、2020年、真の鎌倉シャツを作るため東京から距離を置き、鎌倉に移住した。2024年現在、再びヨーロッパへと意識を高めると同時に鎌倉・ローカルの大切さを感じている。 趣味:新しいライフスタイルの探究
プロフィールの趣味における「新しいライフスタイルの探究」という項目についてだが、これは別段今に始まったことでなく、私は、世界の新しい人達、変化を恐れない人達、かつて カウンター・カルチャーを作ったような先鋭的な人達に漠然と憧れを抱いている。
彼らは、常に「新しい何か」を探している人達で、マーケティング用語では「イノベーター」と呼ばれる層に当たると思う。
イノベーターは世界全体の2.5%いて、それに続く「アーリー・アダプター」と呼ばれる層が13.5%いて、それらを足した16%が動けば世界が変わるといわれている。
私が興味があるのはイノベーター達の基本的な考え方や、生き方やライフスタイルであったりしていて、実は単純な上部だけのお洒落にはほとんど興味がない。
私は、「新しい生き方×伝統を重んじる精神×ファッション(服)」の値が高い人が「お洒落」であると定義しているのである。
簡単に言うならば、「服だけで流行やスタイルを捉えてもお洒落ではない」ということになるだろうか。
そういった意味でも、私が定義するお洒落の数値が高くなるような新しいライフスタイルの研究は、鎌倉シャツが「世界で働くビジネスマンをお洒落にする」という社是を掲げている以上、欠かせないことになるわけである。
さて、新しいライフスタイルとはなんだろうか?
欧米の進んだ人達の中では、すでにヴェジタリアンは古く、ヴィーガンが定着しているそうだが、日本での普及率は驚くほど低い。
インバウンドで来日される外国の人達にとっては、それらのレストランが極端に少ないことが不満だそうで、「日本は遅れている」と思われるかもしれないが、ヴェジタリアンはもとより、ヴィーガンのルーツは何を隠そう日本の精進料理なのだ。
精進料理は、禅宗を代表するスーパースターである道元が広めたとされているが、つまり、日本では800年以上も前からヴィーガン料理が定着していたことになるわけである。
新しいライフスタイル、実はその答えが欧米ではなく、日本の古典にあったりするのが面白い。
ここに、日本古来の素晴らしさや、新しさを発見すると、「ZEN」や日本文化が面白く感じられるのは私だけではないと思うし、おそらく、欧米のレベルの高い人達は、彼らのカルチャーの一端を担っているルーツの一つが日本にあることを発見したいはずなのである。
そんなわけで新しいライフスタイルの研究は、「日本の歴史や古典から学ぶのが一番」というのが、2024年現在の私の結論である。
このことに気付き、行動し始めたのは、海外に追われることから解放されたコロナ渦の「鎌倉後の世界」にあった。
つづく
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