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商品知識 Vol.3 ヴィンテージ・ライン ネクタイ

さて、今回は商品知識の第3回目ということだが、Vol.1、Vol.2に続いてまたもやネクタイのお話をしたい。

2024.10.17 貞末哲兵コラム


今これを書いているのは、2024年の10/11(金)の7:30を少し回ったところである。

少しずつ朝晩の寒暖差が大きくなり始めているので、秋の訪れを感じると共に体調管理に留意したいと思っている。


さて、今回は「商品知識」の第3回目ということだが、Vol.1、Vol.2 に続いてまたもやネクタイのお話をしたい。

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前回に引き続き、商品知識編となるが、一流ショップの販売の方でも語れないようなマニアックな内容になればと思っている。



というのも、鎌倉シャツでも20年近くに渡り取引をしているBB cravatte社のFranco Bassi(フランコ・バッシ:鎌倉シャツではVintage Lineというレーベル)のクリエイティブを長年牽引してきたCesare Bassiさんから、「第一線を退く」という連絡を受けたことが、引き続き、今号においてもネクタイの話をするきっかけになったのである。

もう一つは、いつも私のブログをデザインし、世に送り出してくれている弊社の原田が後から「ネクタイ編」として、編集しやすいように揃えているというのもある。(かもしれない)




いずれにしても、今回もネクタイの商品知識ということで話を進めていきたいと思っているのだが、Franco Bassi(フランコ・バッシ)のネクタイの凄さは、Fermo Fossati(フェルモ・フォサッティ:商品知識Vol.1〜Vol.2参照 )のような生地の品質そのものよりも、デザインやその編集能力の高さにある。


ネクタイ ヴィンテージライン

8,690円 (税込・参考価格)

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前者はデザインや「ネクタイ」という完成形から逆算して、ベストな生地のサプライヤーをチョイスするのに対して、後者は「良い生地を作ること」からスタートして、ネクタイを作っていく。



これは、BMWがあくまで「乗用車」から逆算してスポーツを目指すことと、ポルシェが「スポーツ・カー」からスタートして乗用車を作っていることに似ているのかもしれない。


または、ロレックスがあくまで「実用時計」から逆算してストーリーを作り、パテックフィリップが「時計美」から時計を作っていることに似ているともいえるだろう。



いずれにしても、一つのプロダクトを作る上で様々なプロセスがあり、それに伴い様々なストーリーやクリエイティビティが生まれるのである。


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例えば、Franco Bassiのネクタイは同じ「無地」を作るにしても、確かな意匠が込められており、そこには必ず「今」の空気が表現されている。


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無地の生地を作ってからネクタイを作っていくのではなく、Franco Bassiには「現代の無地とはなんだろうか?」という出発点が見え隠れしていることから、「今」を捉えることに長けたトレンド・セッターなのである。


Franco Bassiはトレンドだけでなく、あくまでクラシックの中にソーシャル・ストリームやファッションの傾向を加味し、鋭い目利きの力を持つ一流ショップのバイヤー達の意見を反映しながら進化してきたのだが、この個性は世界中探しても他では見つけることは出来ない。




今後、BB cravatte社は解体の方向に向かい、かつて300年の歴史と栄華を誇り、今や夢と消えた英国のVANNERS(バナーズ)社なども含め、世界中のネクタイは急変と再編を迎えている。

BB cravatte社とは25 S/S期までの契約は取り付けてあるのだが、その後の展開は未定である。


今回は、商品知識というより、Franco Bassiや世界のネクタイの現状のような話になってしまったが、何かの参考にしていただければ幸いである。

Cesare Bassi氏との再会は2025年1月を予定している。



つづく

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