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2024年6月、欧州出張 Vol.7

今回は25SSのピッティ・ウォモのレポートをしたい。

2024.08.19 貞末哲兵コラム


今これを買いているのは、パリの最終日となった6/19(水)の20:30を回ったところで、明日の便で帰国の途に着く。

今回は25SSのピッティ・ウォモのレポートをしたい。

鎌倉シャツ・チームが会場のフィレンツェに向かったのは、会期の最終日であったため、会場の混雑を避けることが出来た。



まず、カラーの傾向は、イエロー、ピンク、ライム・グリーンあたりのパステル・カラーが主軸となった。




イエローは、開催側であるピッティからも大きく打ち出されたカラーということもあって、メインに据えられた感があり、一方、昨年多く見られたラベンダー系は大幅に減少し、その代わりにピンクがかなり戻ってきたという印象を受けた。




ライム・グリーンはかなり面白く、効果的にコーディネートをすることが出来れば、多くの日本人にも取り入れやすいカラーになるのではないだろうか。




他には、ここ数シーズン、全体を引っ張っているベージュ、カーキ、ブラウンなどのアース・カラーが多く展開されており、それらと相性の良いパステル・カラーを組み合わせたコーディネートは大きなトレンドとなるだろう。




素材は、リネンを中心にピケやシア・サッカーが多く見られ、フィッティングでは、ここ数年の傾向と大きく変わらず、スリムでもなく、ゆったりし過ぎているわけでもない中庸の物が多く見られた。


他に面白いところでは、シャツ生地を使った様々な形のセット・アップや、製品染めのポロシャツが多く見られた一方で、ジャージー・ジャケットからナイロン・ジャケットへと、トレンドが変化しているのが見受けられた。




おそらく、マーケットに安物のナイロン・ジャケットがあまりにも増え過ぎてしまったことによる、業界としてのアンチ・テーゼではないかと思うが、そのあたりにサプライヤー達のプロ意識を見ることが出来たように思う。



つづく

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