2024年6月、欧州出張 Vol.2
今日は欧州出張の2日目。ロンドン郊外にある世界最古のシルク織物ファクトリーであるSTEPHEN WALTERS社を訪問することが出来た。
今ロンドンは、現地時間の19:10を少し回ったところで、明日はミラノに移動することになっている。
今日は欧州出張の2日目ということで、およそ5年振りに、ロンドン郊外にある世界最古のシルク織物ファクトリーであるSTEPHEN WALTERS社を訪問することが出来た。
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1720年創業の同社は、イギリスに現存する唯一のネクタイ織物ファクトリーであり、かつて数十社あったイギリスのシルク織物工場は、需要の減少や時代の変化と共に廃業していった。
したがって、現在イギリスにあるシルク織物工場はSTEPHEN WALTERS社しか存在しておらず、彼らは未だに最高品質のネクタイ生地を作り続けているのである。
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実は何を隠そう、皆さんご存知のHERME’Sの織物やジャガード生地(プリントは自社工場を持つ)で作られているネクタイのほとんどは、STEPHEN WALTERS社製の物なのである。
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Hermèsは馬具からスタートしたメーカーだが、そのコレクションは、バッグはもちろん、シルクスカーフ、ネクタイなど全ての製品において世界最高品質を担保している。
売り上げよりも、職人の未来を大切にし、そこから生まれる信頼関係によって作り出される商品には一切の妥協がなく、Hermèsといえば、「世界最高の物作り」の名をほしいままにしているのである。
鎌倉シャツでは、Hermèsと同じファクトリーで作られた商品展開があり、過去を含めて4つ存在している。
1. STEPHEN WALTERS社製のネクタイ生地
2. ASCOT社製のニットタイ
3. MAGLIA FRANCESCOのアンブレラ(過去に展開)
4. BREUER made in France
どのファクトリーもそこだけでしか作ることが出来ない最高品質を誇っていて、私自身も彼らから多くのことを学び、日本製の商品作りにも生かすことが出来たと思っている。
STEPHEN WALTERS社は1720年創業で、Hermèsは1837年創業なので、歴史の上で100年以上も上回っていることも驚くべき事実であり、当時の力関係も伺える。
いかに洋服のルーツが、「英国から始まっている」ことを物語っているかのようである。
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そんな由緒正しきSTEPHEN WALTERS社製の生地を買わせていただくことは、大変光栄であると共に、今回は鎌倉シャツとのダブル・ネームの可能性について議論することが出来た。
一部のリテーラーにしか許されていないSTEPHEN WALTERS社とのダブル・ネームだが、もし実現すれば25SSの目玉になるのはもちろん、世界最古であり、最高のネクタイ織物工場と鎌倉シャツのタッグが完成するのである。
25SS向けの今回のセレクションは、同社が持っている歴史、クラシックな雰囲気の中に、現代的な要素や今の気分、枠に捉われない自由な発想を存分に表現出来たのではないかと思っている。
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コバぶろぐでお馴染み、バイイング・ディレクター小林の肝煎り企画となったのである。
是非、25SSシーズンをご期待していただければと思う。
つづく
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