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ぼく盲導犬、よろしくね 【vol.6】

チャリティーハンカチを通じて盲導犬の育成支援を行っている鎌倉シャツより、さらに盲導犬のことを知っていただけるようコラムを連載中です。

2024.04.12 取り組み

チャリティーハンカチを通じて盲導犬の育成支援を行っている鎌倉シャツより、さらに盲導犬のことを知っていただけるよう、わんちゃんの視点からコラムを連載しております。ぜひお楽しみくださいませ。
(※以前連載していた記事の再掲載です。)

前回の記事はこちらから▶︎
【vol.1】はこちらから▶︎

街での訓練

誘惑がいっぱいの街

ぼくたちは、実際に人通りの多い交差点や駅構内、ショッピングモールなどあらゆる場所に出かけ、街中を安全に歩くための訓練も行うんだ。

街は今までの訓練センターとは違い、大きな音が飛び交ったり、散歩中のワンちゃんが近づいてきたり、美味しそうな匂いがプンプンしたり、まさに誘惑だらけの場所。

ぼくはそんな誘惑に最初はびっくりしたり、困ったりしたけど、その都度盲導犬訓練士さんが、安全で正しい歩行ができるようにコマンド(=命令)をかけてくれる。
ぼくは少しずつ色んな体験を重ね、「なんだ、そんなにびっくりすることじゃないんだ」って勉強するんだ。

盲導犬はカーナビじゃない!?

ぼくたちはカーナビみたいに「○○駅までストレート・ゴー」って言われても、案内することはできないんだよ。
電車での訓練でも目的地に行くまで、階段など段差の前で止まったり、障害物をよけたりしながら歩くんだ。道の角にさしかかると身体の向きで「角ですよ」って教えてあげるから、盲導犬ユーザー(使用者)は「あ、駅は2個目の角を左折だから、次で曲がればいいんだ」って判断できるんだよ。

盲導犬は3つのお仕事
(障害物をよける・段差で止まる・角を教える)をうまく組み合わせながら、エスカレーターや電車、バスの乗り降りも行い、目的地まで安全にユーザーを誘導していきます。

キャリアチェンジもひとつの個性

ぼくたちの仲間には、すごく繊細で知らない場所に行くと緊張してしまう子や、好奇心が旺盛過ぎてついついすれ違うワンちゃんや猫ちゃんと遊びたがる子とか、いろんな性格の子がいるんだ。

障害物を避ける訓練士さんは盲導犬の訓練をしながら、「この子は盲導犬に向いているか、向いていないか」をぼくたちの性格・行動を細かく観察しながら、判断するんだって。
訓練を受けた犬たちの中で実際に盲導犬になれる確率は約3割程度なんだ。

盲導犬に向いていないと判断された子たちは、それぞれの性格にあった新しい道にキャリアチェンジするんだよ。

訓練の過程において盲導犬には向いていないと判断された犬は、「キャリアチェンジ犬」としてそれぞれの性格にあった環境のもとで暮らすことになります。
啓発活動の場でデモンストレーションなどを行う盲導犬PR犬として活躍したり、「キャリアチェンジ犬飼育ボランティア」の家庭で家庭犬(ペット)として暮らすなど、それぞれの性格にあった道に進みます。

こんな風にぼくたちは数カ月の間、ひとつひとつ色んな勉強を重ねて、いよいよパートナーとなる盲導犬ユーザーとの共同訓練が始まるんだ。

あ、またおしゃべりが長くなっちゃった。この話はまた次回にね。

盲導犬支援ハンカチ

660円 (税込・参考価格)

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制作協力・写真提供:公益財団法人日本盲導犬協会

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