鎌倉シャツのローカル活動
今回は、「鎌倉シャツのローカル活動」についてお話させていただきたいと思います。
皆さま、いよいよ本格的な冬を迎え、日増しに寒くなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
ここ鎌倉は紅葉も終盤を迎えているものの、大河ドラマ効果もあり、いまだに観光客の勢いは衰えず、賑やかな日々が続いています。
さて、今回は「鎌倉シャツのローカル活動」についてお話させていただきたいと思います。
「鎌倉シャツは鎌倉で生まれ、鎌倉が私達を育ててくださいました。
これからも上質で洗練されたシャツを作り続けて参ります。」
先代の社長が作った文章ですが、これは「鎌倉シャツが鎌倉シャツであり続ける原点」であると思っています。
そして、鎌倉というローカルから、ありとあらゆる方達と繋がり、この地を盛り上げることが鎌倉シャツにとってのCSR(企業が果たすべき社会的責任)であることは間違いありません。
今回はその一環として、鎌倉を代表する老舗である「井上蒲鉾」さんとコラボレーション(パッケージデザインのみですが)させていただきました。
天然素材にこだわる蒲鉾は賞味期限が短いため、年末に鎌倉でお世話になった方々だけに手渡しする分のみの発注でしたが、大変好評を博すことが出来ました。
「井上蒲鉾」さんは70年以上の歴史を誇り、原材料にこだわり、保存料、着色料など一切使わずに「本物」だけを作り続けています。
そのため生産数は限られ、どうしても賞味期限は短いものになってしまいますが「鎌倉市民のソウルフード」として長きに渡り定着しています。
私も子供の頃から蒲鉾やおでんの種などを食してきましたが、本物の材料を使った素朴な味に飽きることはありません。
先代の鎌倉シャツ会長も「井上蒲鉾」さんの大ファンで、鎌倉シャツとのコラボレーションの話をしたところ目を細めて喜んでおりました。
また、「井上蒲鉾」の牧田社長にもそのこだわりなどを直接伺うことが出来て、大変貴重な機会をいただくことが出来ました。
牧田社長より、「このコラボレーションは始まりに過ぎず、これをきっかけに一緒に鎌倉を盛り上げていきましょう」と力強い言葉をいただいたのは大きな励みとなりました。
是非、顧客の皆様も鎌倉シャツ本店にお越しの際は「井上蒲鉾」さんにお立ち寄りになってみてはいかがでしょうか。
鎌倉市民を代表しておすすめ出来る「究極の蒲鉾とおでんの種」の数々であると断言いたします!
https://www.inouekamaboko.co.jp/
さて、続きまして先日12/16(金)建長寺で行われました「紅葉と銀杏の落ち葉を集める会」のイベントについてご報告させていただきます。
昨年から地元鎌倉の円覚寺や建長寺などにご協力いただき、見頃を終えた花や落ち葉を集め、そこから色素を取り出して糸や生地を染色するプロジェクトが始まりました。
最初は私と数人のみで始めた小さなプロジェクトでしたが、徐々に評判を呼びメディアにも大きく取り上げていただくまでになりました。
今では、鎌倉シャツ社内に『Nature Reuse Project』というチームまで編成されるようになり、また建長寺様の多大なるご厚意により今回のような大きなイベントを行うことが出来ました。
今回のイベントを皮切りに、『Nature Reuse Project』は来年以降さらにその勢いを加速する予定ですので是非ご期待ください。
鎌倉といえばお寺ですが、他に様々な事業や取り組みをされている「こだわりのある企業」の方々とのボタニカルにおけるコラボレーションも開始しています。
また、鎌倉というローカルから始まったこの取り組みは、日本全国の方々にも届き始めており、大きな繋がりが生まれています。
京都随一の名刹である妙心寺塔頭の「退蔵院」さんとも取り組みが始まりました。
退蔵院・副住職の松山大耕さんは、宗教の枠を越えてその活躍の場を広げており、スタンフォード大学の客室教員を勤めているばかりでなく、ダボス会議などにも日本を代表して出席されています。
鎌倉シャツと松山さんの出会いは鎌倉シャツ製の『作務衣』でした。
古い枠にとらわれない松山さんは常にアンテナを張っていらっしゃり、MAKUAKEで初期作であるデニム作務衣を買ってくださったばかりでなく、テックウール作務衣(夏向けに開発したスーツ地を使った意欲作)、ダウン作務衣などもご愛用くださっています。
先日京都で松山さんにお会いしたところ、「しかし、ダウン作務衣とは罪な物を作られましたな〜笑」とお褒めの言葉(暖かすぎて修行にならない?)
をいただき、作者としてこの上ない喜びを味わうことが出来ました。
日本の和をルーツに持つ「作務衣」に、洋服で得た知見を当てこむことで新しい喜びや価値を生み出すことほど幸せなことはありません。
また、「和の背景を持つ服」をアップグレードし、世界に発信することは今まで日本になかった奇跡的なことであり、「日本のアパレルや繊維業に関わってきた偉大な先人たちが考えもしなかった夢の世界」にいると言っても過言ではないと思います。
さて、いよいよ来年鎌倉シャツは30周年の記念イヤーに突入します。
本業であるシャツやネクタイの進化やアップグレードを続けながら、面白い仕掛けをどんどんしていく予定です。
『Nature Reuse Project』や「作務衣」の輪は加速し、さらに多くの方とたくさんの繋がりが生まれることと思います。
是非、2023年の30周年記念イヤーの鎌倉シャツにどうぞご期待ください!
鎌倉シャツは2022年も顧客の皆様に支えられ、こうして無事に年末を迎えることが出来ました。
今年も一年本当にありがとうございました。 この場を借りて心よりお礼申し上げます。
また、今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
来年このブログでお会いすることを楽しみにしています。
末筆ではございますが、皆様が良い年をお迎えくださることを心より願っています。
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