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2024年6月、欧州出張 Vol.8

ミラノでショールームを二つほど訪問してきたので、ここにレポートしておきたい。一つ目は、鎌倉シャツとは10年以上取引のあるSANTANIELLO社である。

2024.06.22 貞末哲兵コラム


ミラノでショールームを二つほど訪問してきたので、ここにレポートしておきたい。


一つ目は、鎌倉シャツとは10年以上取引のあるSANTANIELLO社である。




Napoliから南下した街であるSalernoからさらに奥地へ行ったBaronissiという街に彼らのファクトリーはある。

今では数えるほどしかなくなってしまった、イタリア・メイドによるイタリアのパンツ・メーカーの雄であり、(現在は多くのメーカーが東欧で物作りをしている)今も尚、頑なにメイド・イタリーにこだわり続けているのがこのSANTANIELLO社である。

日本製のパンツも良いのだが、SANTANIELLO社の物は他にはない豊かな表情と、独特の雰囲気を持っているため、一度気に入ってしまうと病み付きになる魅力を持っている。




SANTANIELLO社に出会ったのは、今から遡ること10数年前になるが、「どうしても優れたイタリア製のパンツを自分自身が買える値段で展開してみたい」という強烈な欲求に突き動かされた私は、その想いに共感してくださる方がいれば、大きなビジネスになるに違いないと踏んだのであった。




鎌倉シャツのビジネスの基本は「これ売れそうだよねとか、世間で評価されそうだから」といった下心を極力排除しており、鎌倉シャツの創業者であった貞末良雄と同じく、「自分が欲しい物を自分が買える値段で売る」という哲学が基本となっている。

下心があるとするならば、自分が欲しい物を買える値段で展開するために様々な手段を駆使し、時にはリスクを負って勝負を賭ける「スリルを味わう」ことにあるのかもしれない。

10数年前、鎌倉シャツが展開したSANTANIELLO社製のパンツの値段は¥9,800だった。

当時からイタリアのメーカーが作っていたパンツのほとんどは¥30,000以上していたから、1/3以下の値段で売ることが出来て、自ら買うことが出来た喜びはひとしおだった。




そこから10数年、時が経ち、コストや為替は変わり、コロナもあったりしたが、SANTANIELLO社製のパンツの取り扱いには紆余曲折もあったものの、コバぶろぐ でお馴染みの小林は諦めなかった。




彼を中心とした企画チームが、粘り強く発注と販売を続けたことによって、24SSで展開したパンツはほぼ完売、という結果を導き出すことに成功したのだった。

今回見た、SANTANIELLO社 による25SSのコレクションは、ここ数年で最も素晴らしい出来栄えとなっており、今から心が躍る想いである。

来年の展開に、是非ご期待いただければと思う。



つづく

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