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2024年6月、欧州出張 Vol.5

さて、次のアポイントは同じカンパニー内にあるSETERIA BIANCHI社であった。

2024.06.18 貞末哲兵コラム


今これを書いているのは、ミラノの最終日で、現地時間20:45を少し回ったところである。

ミラノでのショールーム巡りをしながら、コモやフィレンツェに行ったりしていたので、あっという間に時間が過ぎてしまった感がある。


FERMO FOSSATI社については、前回のVol.4で少し触れたが、やはり最高品質の生地が入荷するのは今から楽しみである。


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さて、次のアポイントは同じカンパニー内(最近傘下に入った)にあるSETERIA BIANCHI社であった。


こちらも最高品質を作るのだが、特に世界一と呼ばれ、圧倒的な違いを生み出しているサテン(繻子織り)の生地が秀逸なのである。




鎌倉シャツでも以前から取り扱いはあるものの、露出があまりなかった為、存じ上げない方もいらっしゃるかもしれないが、今回は改めてこの「サテン」というクオリティーについて取り上げてみたい。


サテンと呼ばれる組織は、アパレル産業に関わっている人にとって特別珍しいわけでもなく、いたって普通の織り組織である。

織物は経糸と緯糸で構成された組織であるが、どちらか一方の糸(緯糸が多い)を表面に多く露出させるにことによって、光沢が得られる組織のことをサテンや繻子と呼んだりしている。

ところが、どちらか一方の糸がむき出しになっているような感じになるので、強度がなく、摩擦に弱いのがデメリットとして挙げられる。(メリットは華やかで美しい)




そこで、BIANCHI社のサテンである。


通常のマーケットに置いてあるサテンよりも、遥かに品質の良い糸を使い、ゆっくりと織り上げ、密度を極限まで高めることによって、表面に表れる組織は究極の美しさと、強度を誇っている。

もちろん、摩擦に強い、とまでは言わないが、通常のサテン生地はすぐに表面が毛羽立つことに対して、BIANCHI社のものはあまりそれが見受けられない。

美しさと、ある程度の強度を実現した究極のサテン生地である。

是非、入荷したらご覧いただきたいのだが、生地があまりにも美しく、まるでダイヤモンドのような輝きを持っているのが特徴である。




そして、この生地の素晴らしさや凄さを世界中に知らしめたのは、あのラルフローレンのパープル・レーベルであったことは記憶に新しい。

究極を追い求めたラルフローレンが作り上げたメイド・イタリーに特化したパープル・レーベルの最高品質を支えた一つとなったのが、このBIANCHI社のサテン生地なのである。


ビアンキのダブルフェイスソリッドタイ特集



出張レポートというより、BIANCHI社のサテン生地のブログになってしまったが、是非読者の皆様にお伝えしたく思ったまでである。



それでは、また。

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