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「俺の勝手に裏・THE BEST 5」

2023年も残すところあと僅かということで、今年も単独かつ独断と偏見で「俺の勝手に裏・THE BEST 5」を発表させていただきたいと思います。

2024.04.10 ブログ


皆様、ようやく晩秋らしい気候になって参りました今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
ここ鎌倉は、一年の中でも最も美しい季節の一つである「紅葉のシーズン」を迎えています。

今回の終わりには、鎌倉在住の私がお勧めする紅葉ポイントをご紹介させていただきたいと思いますので、是非最後までご覧いただければと思います。



さて、今年も残すところあと僅かということで、この季節における鎌倉シャツの風物詩ともいえる「(俺達の勝手に)THE BEST 20」が発表となりました!



たくさんの素晴らしい商品が選ばれましたが、そんな中、今年も単独かつ独断と偏見で「俺の勝手に裏・THE BEST 5」を発表させていただきたいと思います。



まずは、BEST 5からの発表です!

第5位「イタリア製ダウンベスト」

¥79,000(税込¥86,900)


鎌倉シャツの中で僅かに現存するイタリア製の商品で、このファクトリーはアウターを作らせたらおそらく世界一だと思います。

長年にわたって、鎌倉シャツの目利きとして世界中の商品を見てきた私が見ても、「これ以上の製品は他ではなかなか作ることが出来ない」と断言いたします。

裏の話を申し上げますと、このファクトリーはナポリ郊外にありまして、あのISAIA※のアウター専門工場からスタートした実力派なのです。
(※ナポリにおいて、世界的に知られている三大サルトリア(KITON、RUBINACCI、ISAIA)の一つ、ISAIAの知名度は日本では今一つですが、欧米では世界最高の物作りをするサルトリアとして知れ渡っています)

今回のダウンベストは、イタリア製のしっとりした上質なウールを表生地に使い、インナーのダウンはなんと760フィルパワーを実現している優れ物なのです。

左:バイヤー小林 右:イタリー製ダウンベストのショールーム


ぱっと見は上品な出立ちなのですが、おそるべき暖かさを誇るので、バイヤーの小林※によると「これさえあれば楽に冬は越せる」とのことです。
(※イタリアをこよなく愛する鎌倉シャツのバイヤー。最近の口癖は「それ、パリっぽいよね!」) 型は違いますが、参考までにこちら(symbol.fashion)もご覧ください。

是非この機会に、ワールドクラスのダウンベストをご体感いただければと思います!

ダウンベスト イタリア製

86,900円 (税込・参考価格)

ダウンベスト イタリア製

86,900円 (税込・参考価格)

第5位「イタリア製ダウンベスト」一覧はこちら

第4位 ネクタイ「BREUER for Maker’s shirt 鎌倉」

BREUER特集ページはこちら
¥7,900(税込¥8,690)


先日、鎌倉シャツの顧客の方とお話させていただく機会がございました。

顧客様 「BREUERもさすがに少し値上げせざるを得ませんよね。 為替や物価高、燃料やインシュランスなどの問題もありますし、仕方ないですよね。」

私   「はい、こればかりは弊社の企業努力を持ってしてもどうにも出来ませんが、最善は尽くしております。 
ただ、ネクタイ業界の売り上げは世界的に激減しているので、裏の話を申し上げますと、今後は「BREUERという会社自体の存続」が心配になってまいりました。」

顧客様 「そうなのですか!?色々大変なのですね。我々エンドユーザーとして出来ることは、商品を買うことによってBREUERを支えるしかありませんね。それでも、まだ横浜MORE’Sのあるショップの半額ですから!」

と、笑ってお話してくださった顧客様には感謝しかないのですが、鎌倉シャツも努力をし続けていかなくては、世界中の名品がこの世から姿を消してしまいます。

Tシャツ全盛となってしまった(こちらについてもこの顧客様は憤慨していらっしゃいました)昨今のビジネススタイルの中、「上質なネクタイをするだけ」で、他と違いを演出し、カウンターカルチャーや時代の逆をいく最先端を演出することが出来ると思います。そして、ファッションの流行、社会的潮流から見ても、BREUERの「フレンチトラッド」は今シーズン◎です!


顧客の皆様におかれましては、BREUERの名前が出る前※からお求めいただいていると思いますが、是非今シーズンのBREUERもよろしくお願いします!

(※以前はFRENCH COLLECTIONというタイトルで発売、裏ではそれがBREUERの商品ではないか!?と噂になっていた現在は裏の話ではなくなり、BREUERとのダブルネームが堂々と付けられている)

ネクタイ BREUER

8,690円 (税込・参考価格)

ネクタイ BREUER

8,690円 (税込・参考価格)

第4位「BREUERネクタイ」一覧はこちら

第3位 50オンスネクタイ「DAVID EVANS & CO for Maker’s shirt 鎌倉」

DAVID EVANCE特集ページはこちら
¥7,900(税込¥8,690)


何やら長々としておりますが、鎌倉シャツのベストセラーであり続ける不動のエースである50オンスネクタイのことです。

1オンスが約28gなので、かなりの重さとなる50オンスのシルクの生機(染める前の白い状態の生地)ですが、これは技術的にハンドプリントが可能な最大の重量を誇っています。
生機は重量が重くなればなるほど、たくさんのシルクを必要とし、またプリント技術の難易度も比例して難しくなっていきます。重く重量のある生機には、染料がなかなか定着しないのですが、何度も何度も熟練職人の手作業で染めていくので、手間を大変に要します。

たくさんのシルク糸×熟練職人の高い技術×手間という、物が高くなってしまう掛け算が満載なのですが、「なぜ世界のウェルドレッサー達がこぞって50オンスネクタイに魅了されるのか?」(THE RAKE JAPAN 風)それは、大量のシルク糸が放つ光沢感、そこに手間暇をかけてハンドプリントすることにより、世にも美しいドレープ、落ち感を実現することにあります。
この類の美しさは、50オンスネクタイをおいて他に表現することは出来ません。

そして、この度、鎌倉シャツの50オンスネクタイは、英国に唯一現存するプリントファクトリーであるDAVID EVANS社とのダブルネームで発売することになったのです!

BREUERもですが、世界中のネクタイサプライヤーの売り上げは激減しております。それに伴い、世界の(国内も)優れたネクタイファクトリーが次々に倒産してしまっています。英国では、鎌倉シャツが長年お世話になっていた300年以上の歴史を誇るVANNERS社が倒産し、現在、織物工場はSTEPHEN WALTERS社、プリント工場はDAVID EVANS社それぞれ1社のみとなってしまいました。


裏の話ですが、元々、DAVID EVANS社はVANNERS社の傘下にありました。
VANNERS社が倒産する前のギリギリのタイミングに、ADAMELYという英国の会社がDAVID EVANS社の買収に成功し、ハンドプリント技術のノウハウの継承と、数百年に及ぶアーカイブを入手することに成功しました。
一方、VANNERS社の数百年に及び織物のアーカイブは未だ行方は知られておらず、
「欧州の謎」として、その二度と作ることの出来ない貴重な財産(アーカイブ)は闇へと消えてしまったのです。

今回のダブルネームの実現は、ネクタイ産業の生き残りをかけて世界的なプリントファクトリーのDAVID EVANS社と、鎌倉シャツの決意の表れともいえるものです。一方、日本における50オンスネクタイの通常ルートの流通は、古くはDRAKE’S、現在はJOHN COMFORTという名前で販売していますが(裏の話が続いています)、日本の某社※のライセンスネクタイ(日本製)であり、物は今も昔も全く同じものです。
(※現地国から許可を得て、独自に生産すること)

鎌倉シャツの小売価格は彼らの半分くらいですが、その理由の一つは、顧客の皆様に素晴らしいネクタイをお届けしたい、二つ目は、小売価格を抑えることで販売数が伸び、その結果、発注数が増えることで、工場が繁栄することに繋がることにあります。

DAVID EVANS社の社長 TRO氏、JUSTIN氏


先日、DAVID EVANS社の社長であるTRO氏が鎌倉にいらっしゃり、「鎌倉シャツの発注数量にとても助けられている。適正な価格で販売している企業姿勢に感銘を受けた」とおっしゃっていただきました。
一方、英国のロイヤルワラントを持っている某T&A社は「我々が出しているコストの7倍で売っているのだから、当然売れる本数や工場への発注数は少なくなる。彼らはそれで良いかもしれないが、工場側としてはそれでは困る。発注が止まれば工場は廃業するしかないのだから。」とおしゃっていました。

是非、ネクタイという素晴らしい文化を守り続けるためにも、鎌倉シャツの50オンスネクタイを宜しくお願いいたします!

50oz Silk Twill DAVID EVANS&CO.

8,690円 (税込・参考価格)

50oz Silk Twill DAVID EVANS&CO.

8,690円 (税込・参考価格)

第3位「50オンスネクタイ」一覧はこちら

第2位「カジュアルシャツ」

カジュアルシャツ特集ページはこちら
¥6,900(税込¥7,590)~¥12,000(税込¥13,200)


ここでやっとシャツの登場なのですが、鎌倉シャツのカジュアルシャツは上質な素材を使い、綺麗なミシンワークで縫製されているため、ビジネスシーンにおいても着用可能な万能アイテムなのです!

やや裏の話ですが、鎌倉シャツの社内では「7daysシャツ※」や「ユーティリティシャツ※」などと呼ばれており、今後このジャンルのシャツは更なる進化が期待されています。
(※週7日着用可能で、どんなシーンにもマッチするという意味)

私は最近、普段のビジネスシーンにおいても、ほとんどこのシリーズのシャツを着用しています。デザインやパターンも考え抜かれており、適度にゆるく、すっきりしているため、どんな方が着用しても似合う作りになっています。
通常、私はSサイズなのですが、今の気分(少しゆったりがトレンド)でワンサイズ上のMサイズを大量買いしてしまいました。

ブロード、オックス 、フランネルとまだまだ欲しいカジュアルシャツがいっぱいあるのですが、予算の関係もあるので徐々に増やしていきたいと考えています。

カジュアルシャツ愛用の筆者(左:PN100625、右:PN101729


是非、鎌倉シャツの新しいカジュアルシャツをオン・オフ自在に着こなしていただければと思います!

カジュアルシャツ ブロードクロス

8,690円 (税込・参考価格)

カジュアルシャツ ブロードクロス

8,690円 (税込・参考価格)

第2位「カジュアルシャツ」一覧はこちら

第1位「ウールTシャツ」 

ウールTシャツ特集ページはこちら
¥6,900(税込¥7,590)


そして、映えある第 1 位は…「ウールTシャツ」です!


裏の話ですが、社内編集部からは「このシーズンに適したものを選んでください」と言われていましたが、そこは「勝手」に選ばせていただきました。笑

顧客の皆様の中でも、まだお試しになっていらっしゃらない方も多いと思うのですが、このウールTシャツは最高です。

ウールという繊維は、汗をかいても体を冷やさず、防臭や防汚効果も持っている天然のハイテクノロジーなのですが、通常チクチクしないウールTシャツはめちゃ高い!のです。私が好きなICE BREAKER※では、定番で取り扱いがあるのですが、なかなかのお値段がするので、年に数回行われるセールで、さらにとどめのセールで叩き売りされている時に買うことがあります。
(※ニュージーランドのメリノウールブランド)

一方、鎌倉シャツは値段間違えてるんじゃないの!?という驚きの正規プライスを付けています。


裏の話ですが、このことを鎌倉シャツの素材開発の佐野※に話したところ「確かに安すぎですね、これは…」と言っていましたので、価格改定の前に急いで買わなくては!とネイビー・グレー・ブラックそれぞれ2枚ずつ買い溜めしておきました。笑
(※鎌倉シャツの素材開発者で、最近は農家への転身を画策中)


コットンファームの皆様と素材開発 佐野(右から2番目)


ウールTシャツは、この時期にはシャツやセーターのインナーとして体を冷やさず大活躍し、真夏には汗をかいてクーラーの部屋に入っても体を冷やすことはありません。ビジネスシーンや普段着のインナーとしてはもちろん、アウトドアやゴルフの際にも大活躍すること間違いなしです!

つまり、ウールTシャツは一年中大活躍する万能アイテム「365 days Tシャツ」ということで、鎌倉シャツ編集部の皆さんもこちらが1位であることに納得してもらえるはずです。

是非、顧客の皆様もこの機会にお試しいただければと思います。

メリノウールTシャツ

7,590円 (税込・参考価格)

ロングスリーブTシャツ メリノウール

8,690円 (税込・参考価格)

第1位「ウールTシャツ」一覧はこちら

最後に、鎌倉の紅葉ポイントをご紹介


さて、それでは最後に鎌倉の紅葉ポイントをご紹介させていただいて、今月の結びとさせていただきます。

鎌倉は、街、海、山がそれぞれの距離が近く、それぞれに美しい自然と独自のカルチャーがあり、それぞれの「距離の近さ(街、海、山が)世界ランキング」があるとするなら、鎌倉は上位に入る可能性があると思います。したがって、鎌倉のどの場所を訪れていただいても美しく色付いた紅葉をご覧になることが可能なのですが、その中でも、素敵な紅葉ポイントを2つに絞って、皆様にご紹介させていただければと思います。

鎌倉五山の第一位「建長寺」


まずは、鎌倉五山※第一位に列せられる「建長寺」です!
(※鎌倉の禅寺の格付け)


鎌倉でも長い歴史を誇る建長寺ですが、鎌倉から歩くには坂がきつく、北鎌倉からだとちょっと遠い、という微妙な位置のため、日によっては参拝客があまりいません。
しかし、鎌倉を代表する禅の美を持つお寺が放つ紅葉の美しさは他に例えようがありません。

鎌倉シャツでは、ボタニカルダイのイベント『Nature Reuse Project』※として、建長寺のお掃除をしながら、散ってしまった紅葉と銀杏を拾い、そこから色素を取り出してシャツなどを作るプロジェクトが去年に続き、今年も昨日11月30日に行われました。
(※役目を終えた植物から色素を取り出し製品を作っていくプロジェクト)
その様子はまた別の機会にお伝えできればと思います。

紅葉“も”美しい「明月院」


続いてのおすすめポイントは、紅葉“も”美しい「明月院」です。


明月院は、全国的に紫陽花で知られ、「あじさい寺」と呼び名があるくらい有名なのですが、実は紅葉もとても美しいのです。

臨済宗建長寺派の禅寺ということもあって、禅のシンプルなお庭、建築、そして美しい紅葉を見ることが出来ます。そして、紫陽花の時期よりは空いていますので、明月院の素晴らしさ、美しさを落ち着いてゆっくりとご堪能いただけるかと思います。

他にも美しい紅葉が見られるポイントは多数ございますので、是非、鎌倉まで足を運んでいただけたらと思います。


今回も最後までご覧くださり、ありがとうございました。
また、来月もこのコラムでお会いすることを心より楽しみにしています。

特集ページ「THE BEST 20」はこちら

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