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プロジェクトマネージャーが語る「コットンプロジェクトの歩みと未来」

しまなみコットンプロジェクトの3年半の歩み。試験栽培から全国14拠点への広がり、収穫体験や学びを通じて見えてきた、服づくりの未来と私たちにできること。

2025.12.25 コットンプロジェクト

試験栽培から圃場デビューへ

早いもので初めてコットン栽培を教えていただいたあの日から3年半。

初年度はハウス内で2畝だけの試験栽培、見る物、聞く事、もう全てが初めてでとにかく栽培手順を教えていただくことに必死でした。

2年目は手付かずの畑をお借りしていよいよ圃場デビュー。
一通りの農機具を使い、また近隣の学校や、繊維関連企業さまへの呼びかけをしながら苗植えから収穫までを経験する事が出来ました。

全国へ広がるコットン栽培の輪

そして2025年、3年目の今年、日本各地にコットン栽培の輪が広がって来ました。

『所有する休耕田の活用になれば』
『昔はこのあたりでも良く綿の栽培をしていたんです』
『地元に新しいコミュニティを生み出したい』
『学生達に農地体験や服が出来るまでを学ぶ機会に』

様々なご縁をいただき、愛媛県今治、神奈川県寒川、滋賀県守山、静岡県磐田など、他にも大小あわせて14箇所でしまなみコットンの種が芽吹き、多くの方々の協力を得て収穫までの体験をご一緒する事が出来ました。

服づくりの原点としてのコットン体験

毎日着ている服が、その原材料であるコットンがどの様に育ち収穫され、糸になり、生地になり、製品化されていくのか? 1着の服が出来上がるまでには種を植えてから1年半にも及ぶ長い道のりがあるのです。

畑作業に加えて、学校での授業や、糸や生地を作る製造工場の見学も行いました。

繊維関連の取引先さんにも可能な限りコットンファームでの作業体験にお声掛けし、物を作る責任、有限なる天然繊維について、時に自然や環境への思いなど土に触れながらお日様の下で意見を交わす。

服の生産に関わる者同士『長く大事に着て欲しい』と願い、使う人の気持ちを揺さぶるストーリー溢れる物づくりとは何だろうか?
世の中に物は溢れ、服は毎年2枚に1枚が廃棄されていると言われている…繊維産業は何を改めどこに目標を定めるべきなのか?
自問は繰り返される

出会いと感謝、そしてこれから

使用者が『ずっと大切にしたい』と思う商品やサービスを提供する為にはお客様にも是非コットンファームにお越しいただこう!!と、今年からJTBさんにサポートいただき収穫体験のツアーも企画しました。

同時にその土地の魅力を知っていただこうという事になり、自然豊かなしまなみの情景を観ていただいたり、鎌倉では坐禅体験なども…。

1年を通して各地でコットンを通じての様々な出会いがありました。

苗植え&収穫イベントには全国各地で約1,000名の皆様にお集まりいただき、笑顔と共に素敵な交流の場を持つ事が出来ました。

本当に多くの皆様にご支援いただき今年も無事に開催出来ました事に心より感謝申し上げます。全国で収穫された綿は来年の秋にシャツへと生まれ変わります。

コットン栽培を通じて、私たちに出来ること。
・地域活性化
・繊維産業(日本製)復興
・環境意識改善
・休耕田活用

また来年も皆様にお会いできます事を楽しみにしております。
今年一年お世話になった皆様に心より御礼申し上げます。

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