Thomas Mason（トーマスメイソン）
今回は鎌倉シャツのオーダーシャツにおいて絶大な人気を誇り、世界で一番有名な生地メーカーとして呼び声の高い Thomas Mason（トーマスメイソン）をご紹介します。#オーダーシャツ
顧客の皆様、いつも鎌倉シャツをご愛用くださりありがとうございます。
鎌倉シャツ ディレクターの貞末 哲兵です。
今回は鎌倉シャツのMTMにおいて絶大な人気を誇り、世界で一番有名な生地メーカーとして呼び声の高い Thomas Mason（トーマスメイソン）をご紹介します。
Thomas Masonの歴史は実に200年以上にも及び、1796年に英国のランカシャーで創業しました。当時から最高品質と謳われた生地は、多くのロンドンのテーラーで採用され、貴族階級や上流階級を虜にしました。また、Thomas Masonといえば Germyn street にあるTurnbull & Asserと独占契約をしていたことでも有名ですね。
Thomas Mason 製ポプリンのネイビー・ロンドンストライプのTurnbull & Asserといえば、まさに英国紳士御用達のスタイルです。
こちらの生地が最もオーソドックスですが、春にはサックスのロンドンストライプもおすすめです。
英国的スタイルなので、襟型はセミスプレッドかレギュラーがおすすめですが、ボディをクラシックフィットにするとより気分を味わえるかもしれません。
現代的なスリムフィットはイタリア人が考案したものなので、由緒正しき英国のルーツに乗っ取るならば、ゆったりしたフィットで誂えるのがThomas Masonの気分です。
もちろん、イタリアンミックスでスリムフィット×フランチェーゼで誂えればノータイでも美しく決まります。
そして、1990年代に Thomas Masonの膨大なアーカイブやレシピに魅力されたアルビニグループ（伊）に買収されることになりましたが、現在においてもその品質は変わることなく受け継がれています。
アルビニグループの正式名称は Cotonificio Albini S.P.Aと言いますが、イタリアの北部 Bergamo、Bresciaよりも北に位置しています。エリアは違いますが、ネクタイ生地で有名なCOMOと同じようにスイスにかなり近い場所に位置しています。
スイス国境は、アルプス山脈もあることから水が豊富で綺麗なのが特徴で、シルクやコットンの生地を作るのに適しているのです。
私が数年前に訪れた時の写真です。トラックもお洒落だったことを思い出します。
写真の左が Enricoさん、真ん中が Silvio Albiniさんで、数年前に亡くなられてしまいましたが、アルビニグループを大きく発展させただけでなくイタリアのファッション業界の中心的存在でもありました。
こちらがアルビニ社の商談ルームです。
イタリアの一流メーカーのオフィスや商談ルームは、とてもエレガントです。
このあたりを妥協しないことが世界一たる所以なのだと思います。
左／Thomas Masonは、エジプシャンコットンのGiza45か87という原綿を使用することにこだわっています。
右／Thomas Masonのアーカイブルームは、David &John Andersonと共に大切に保管されています。
遠目から見るとこんな感じですが、このボロボロのアーカイブ資料こそが宝であり、お金をいくら出しても買えないほど貴重なものなのです。
工場内は最新鋭の織り機が設備されています。
私の隣にいるのは弊社生え抜きスタッフのナイスガイ・モトッキーです。凄まじい量の生地を生産し、ストックしていることが分かりますね。
そして、フィレンツェ、ナポリ、プーリアと鬼のような移動を続けて最後のトランジットで、偶然にもEnricoさんと再会したのでした。この頃の小林はほっそり、私はぽっちゃりしていて若いですね。（笑）
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というわけで、Thomas Masonについてお届けしてまいりましたがいかがでしたでしょうか？
まとめますと、英国の由緒正しき名門ファクトリーであり、貴族に愛されてきた特権的な生地だということです。
そして、Thomas Masonを使った鎌倉シャツのMTMは￥15,000（税抜）で 誂えることができます。
Turnbull & Asserなら既製服でも￥35,000以上しますので、いかに鎌倉シャツのコストパフォーマンスが優れているかお分かりいただけると思います。
蔓延防止も明けましたし、この春は Thomas MasonのMTM で、引き締まったビジネススタイルを構築なさってはいかがでしょうか。
Thomas Masonのロンドンストライプに合わせるネクタイは、同じく英国製 50オンスのネクタイ をおすすめします。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました！
貞末 哲兵
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