上品なお洒落について Vol.1
お洒落には様々な定義や、深い意味合いがありますが、 ここでは「上品なお洒落」に限定させてお話しさせていただきたいと思います。
上品なお洒落において、最も大切なことは服ではなく、
「着ている人が主役」であることです。
どんなシーンにおいても、服や小物がその人より目立つことがないようにすることが重要です。
しかし、残念ながら何かが悪目立ちしているファッションをしている方が多いように思います。
黒いスーツにボタンや襟が強調されたシャツや、
体に対して大きすぎたり、逆にピチピチ過ぎる服をお召しの方などです。
服を着る人間というのは、自身が上質な天然素材でもあるので、
衣服も上質な天然素材であるコットン、ウール、カシミア、シルクの中から選ぶ必要があります。
デザインは普遍的でシンプルなもの、そしてサイズはジャストフィットのものを選ばなくてはなりません。
逆に言えば、これらが出来さえすればお洒落の達人です。
どんなにお金を持っていても、上品なお洒落を身につけている方は多くありません。
お金ではなく、ファッションをどのように捉えるかによっていくらでもお洒落に、
誰よりも品の良い着こなしを身につけることができるようになります。
人間はどこまでいっても衣食住以外にありません。
衣の本質的な部分を捉えることができれば、人生の真理に一歩近づけるのではないででしょうか。
繰り返しになりますが、派手な物や高価なものを身につけることではなく、
主役であるご自身を最大限に生かすお洒落を身につけることが大切です。
貞末 哲兵
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