ぼく盲導犬、よろしくね 【vol.5】
チャリティーハンカチを通じて盲導犬の育成支援を行っている鎌倉シャツより、さらに盲導犬のことを知っていただけるようコラムを連載中です。
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チャリティーハンカチを通じて盲導犬の育成支援を行っている鎌倉シャツより、さらに盲導犬のことを知っていただけるよう、わんちゃんの視点からコラムを連載しております。ぜひお楽しみくださいませ。
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パピーウォーカーともお別れして、いよいよ訓練が始まります。
今回は訓練センターでの一日と基本的な訓練についてお話しするよ。

犬舎から一日が始まる
「おはよう!さぁ、ワンツーしよっか」犬舎を管理する職員さんの声でぼくたちの一日が始まるよ。
「ワンツー、ワンツー」の掛け声で、ぼくたちは「今、この場所でトイレをしてもいいんだ。」ということが分かって、トイレを済ませるんだ。
そうすると職員さんは必ず「グッド」と褒めてくれるから、ぼくのしっぽは左右に大きく揺れるよ。
トイレを済ませると、食事の時間。
職員さんたちは、ぼくたち訓練犬の体調管理はもちろん、犬舎がいつも清潔に保てるよう気遣ってくれる、優しい寮母さんのような存在。
ぼくたち一頭一頭の体にあったドッグフードをピカピカの食器に用意してくれて、毎日、体調に問題が無いか見てくれるんだ。
いよいよ訓練スタート
トイレもご飯も済んだら、いよいよぼくといっぱい遊んでくれる盲導犬訓練士さんがやってくる時間。
訓練士さんたちとはおもちゃでもたくさん遊ぶんだよ。
引っ張りっこをしているときに、おもちゃを上にあげた訓練士さんが「シット」と言ったんだ。
おもちゃを見上げようとして思わず座ったら、「グッド!」ってすっごく誉めてくれたよ。
今度は「ダウン」って言いながら、おもちゃが床に置かれたんだ。ぼくはおもちゃが欲しくて床に伏せたら、もっといっぱい誉めてくれたんだよ!

こうして思い切り遊んでくれるから、ぼくは今おもちゃよりも訓練士さんに夢中!大好きな訓練士さんがたくさん褒めてくれるから、ぼくもうれしくなって、シットもダウンもすぐに覚えちゃったよ。
ぼくたちはたくさん遊び、たくさん褒められながら学ぶことで、盲導犬になった時に、ユーザーとのコミュニケーションを通して信頼関係を築くことができるようになるんだよ。
そうそう、ぼくたちは、ハーネスっていう胴輪をつけるとお仕事が始まるよって教えてもらうんだ。
ハーネスは、犬の微妙な動きを感じ取ったりできる、盲導犬とユーザーをつなぐ大事な道具なんだよ。
だから訓練士さんから「ハーネス」って声を掛けられると、持っている胴輪に自分から体をくぐらせにいけるよう練習するんだ。
盲導犬ユーザーはぼくたちの姿が見えなかったり見えづらかったりするからね。
大切な指示語

「シット」は「座れ」、「ダウン」は「伏せ」、「カム」は「来い」、そして「ウェイト」は「待て」。
これらは、ぼくたちが盲導犬になってからも、ずっと繰り返される大切な言葉なんだ。
訓練士さんたちは、ぼくたち訓練犬の個性を観察しながら、それぞれにあった訓練内容を計画してくれるんだよ。
だからぼくたちは、楽しく指示語やお仕事を学ぶことができて、「うまく出来た喜び=成功体験」を重ねることで、少しずつレベルアップしていくんだ。
今度は街に出て、安全に歩くお手伝いをするための盲導犬訓練がスタートするよ。お楽しみに♪
制作協力・写真提供:公益財団法人日本盲導犬協会
盲導犬の訓練についての最新情報はこちら▼
https://www.moudouken.net/knowledge/dogs-life/
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