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1993年-2023年、鎌倉シャツ30周年を迎えて

11月7日は鎌倉シャツの創業記念日で、今から30年前、先代の貞末良雄、貞末タミコが鎌倉の地に鎌倉シャツを創った日である。

2024.04.10 ブログ


今、私がいるのは例によってスターバックスで、11月7日(火)の7:00を少し回ったところだ。

11月7日は鎌倉シャツの創業記念日で、今から30年前、先代の貞末良雄、貞末タミコが鎌倉の地に鎌倉シャツを創った日である。




今でこそ、世間から鎌倉シャツは評価いただいてはいるが、創業当時から評判が良かったわけではない。
鎌倉シャツが創業した1993年は、バブル崩壊直後ということもあって、日本はエネルギーを失いつつあった。

ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われ、世界中で物を買い漁っていた日本人は、突如「バブル崩壊」という現実を突きつけられ、日本中は大混乱となった。

一方、ファッションビジネスに目を向けてみると、80年代のイタリア・クラシコブームを受けて、世界の最先端では「モード・ファッション」が主流になろうとしていた。
アルマーニを中心に、彗星のごとく現れたドリス・ヴァン・ノッテン、ラフ・シモンズ、アレキサンダー・マックイーン、ジル・サンダーに、マルタン・マルジェラなど新しいクリエーションを次々に生み出すファッションに世界中が夢中になっていた時代である。




90年代の日本では、ようやくGAPが1995年にアジア初の旗艦店を銀座にオープンしたばかりで、日本人がSPA型と呼ばれるアパレル・ブランドを初めて目にした瞬間でもあった。


鎌倉シャツの創業者・貞末良雄は、GAPやlimited. incなど、アメリカの進んだSPA型の小売業を徹底的に研究していた。




「工場発の小売業が、ファッションビジネスの世界を変える」

そう確信した貞末良雄は、シャツ単体でSPAビジネスに挑戦することにしたのだ。
ところが、今でこそたくさんあるシャツ単体のビジネスモデルは当時、皆無であり、周囲からの反応は冷ややかなものだった。

「お止めなさい」「絶対失敗する」と周りから言われ続けたが、貞末良雄は屈しなかった。


長年アパレルの業界にいた彼は、当時付き合いのあった縫製工場に、なけなしの私財を投げ打って得たお金で現在の鎌倉シャツの原型となる「オリジナルのシャツ」を発注したのである。

VAN出身の彼が好きだったシャツは、ラルフローレンや、ブルックス・ブラザーズなどのトラッドで普遍的なものだった。そして、シャツならシーズン問わず販売することが出来、ベーシックなデザインであれば、不良在庫に困ることもないだろうと考えたのだ。


「俺が欲しいシャツを俺が欲しい値段で販売する」という、強烈な欲求、モチベーションを形にしたのである。

俺のイタリアンなどが登場する遥か前から、「俺のシャツ」を体現したショップを作った。


貞末良雄は、「俺が欲しいシャツを俺が欲しい値段で買えたら、多くの方が共感し、長蛇の列が出来るに違いない。」と確信していたのだった。



そして、もう1人の創業者であった貞末タミコは、販売、接客の天才だった。

天性のコミュニケーション能力、明るさと、鎌倉夫人を代表するような高いファッション・センスを併せ持っていた。貞末タミコによって、今日多くの方に評価いただいている、「店頭における上品で上質なサービス」を確立させることが出来たのである。


1993年、11月7日の日曜日は、「貞末良雄が工場に出向き、シャツを発注し、貞末タミコがそのシャツを鎌倉で売る」という夫婦二人三脚のSPAが産声を上げた日である。


貞末良雄の師匠であり、VANの創始者であった石津賢介氏からもこのビジネスモデルを表現するメッセージをいただいている。




鎌倉シャツにとって、最大のクリエーションが1993年の11月7日だったとするならば、次の30年で何をしなければならないのだろうか。

ファッションビジネスの世界にいる以上、新しいクリエーションは必要不可欠ではあるが、鎌倉シャツにとってのそれはなんだろうか。

1993年と違って、2023年の今は、ファッションビジネス自体が淘汰され続け、フラット化は進み、環境問題とともに、特権的な情報ビジネスではなくなった。


次の、現代のクリエーションとはなんだろうか?
社員全員で考えてみる必要がある。


私なりの答えは「その仕事がお客様にとってメリットをもたらしているか」に尽きる。

もはや、パリやミラノで圧倒的な新しいクリエーションによって、聴衆やバイヤーを唸らせる時代は終わり、より一層「リアル・クロージング」の時代になっていくのは間違いない。

鎌倉シャツは、現代社会の人々にとって、その生活において、常にメリットをもたらすような企業であり続けたいと思う。

次の30年に向かって歩みを止めることなく、可能な範囲で動き続けていきたい。



2023年11月7日 貞末哲兵



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