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WALTER BREUER氏と過ごした一日

BREUER社のデザイナー兼社長であるWALTER BREUERさんと過ごした一日について。

2024.04.10 ブログ


皆さま、ようやく日によっては暖かい日もあり、少しずつ春の訪れを感じさせる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。


ここ鎌倉では、夕陽が美しくなる日の入り時刻が日に日に遅くなってきており、お寺などでは綺麗な梅が咲き始めています。


今回は、先日コロナ以降初めての来日となった、BREUER社のデザイナー兼社長であるWALTER BREUERさんと過ごした一日について、たっぷりとレポートさせていただきたいと思います。


BREUER社はフランス・ニースに本拠地を置き、1892年創業のヨーロッパを代表するネクタイメーカーです。


このメールマガジンでも何度かお伝えしてるかと思いますが、鎌倉シャツとBREUER社の関係は20年以上にも及び、今日に至ります。
以前は他社との兼ね合いでその名前を伏せておりましたが、昨年鎌倉シャツとBREUER社とのコラボネームを付けて改めて打ち出したところ、爆発的なヒットを記録しました。


BREUER社は、美しいカッティングや色使い、丁寧な物作りで世界屈指の実力を誇り、また、ヨーロッパでは唯一アメリカントラッドをデザインに取り入れているため、鎌倉シャツに相性が良いのも特徴です。


お互いの本拠地であるニースと鎌倉は、美しい海と山に囲まれた姉妹都市であることも手伝って、カラーリングのセンスも近く、


長年バイヤーをしてきた私から見ても、BREUER社は「世界で一番鎌倉シャツに相性が良いネクタイ作りをしているメーカー」と断言いたします。


さて、この日は、現社長のWALTER BREUERさんが定宿としている六本木のグランドハイアットへ9:00に迎えに行き、一緒に鎌倉に向かいました。


グランドハイアットは前社長のALAIN BREUERさんもお気に入りで、私も10年以上商談で訪れていますが、いつ来ても素晴らしいホテルです。
コロナ前までは、商談の前に一階のカフェで弊社スタッフの小林と巨大なアイスコーヒー(アイスコーヒーはワンサイズのみ、味は普通)を飲みながら作戦会議をしていたことを思い出します。

WALTERさんと会うのは実に4年振りでしたが、無事に東京で感動の再会を果たし、車に乗って約1時間、様々な話をすることが出来ました。コロナ禍のこと、現在のビジネス環境、日本のマーケットや鎌倉シャツとのコラボレーションや今後のビジョンについて共有させていただきました。

WALTER さんは、その天才的なデザイン力とクリエイティブ・ディレクションにより、世界中のファッション業界では知らない人がいないくらい有名で、私が最も尊敬するヨーロッパのデザイナーのひとりです。


WALTERさんと私は、コロナ前はかなりの時間を共に過ごし、一緒に鎌倉シャツのイメージを作りながら、彼の仕事のやり方や考え方などを間近で勉強していたこともありました。


また、現在フランス国内にはほとんど物作りをするファクトリーがなくなってきており(BREUER社のネクタイは13年前からイタリア製)、数年前、日本人の私がフランス人のWALTERさんに「MADE IN FRANCE」を復活させるプロジェクトを提案し、鎌倉シャツの売り場でも限定展開していたこともありました。

なんとこの時使ったリヨンの工場は、誰もが知るバッグ、馬具で有名なメゾンのスカーフとネクタイ部門を専門的に請け負っており、ハンドロールや三つ巻きの技術は間違いなく世界一でした。


実は、このプロジェクトはBREUER社にとって大赤字だったそうで、鎌倉シャツも限りなく利益がなく、お買い求めになった顧客の皆様は大変ラッキーだったと思います。
あの馬具メーカーの物作り×BREUER×鎌倉シャツは後にも先にもこの時だけになると思いますし、この時のデザインは特別に80年代のアーカイブからWALTERさんと一緒にアレンジを組んだ希少なものでもあったのです。


さて、数年ぶりに鎌倉シャツ本社を訪れたWALTERさんは感慨深そうに「ここに戻って来れて本当に嬉しいよ」とおっしゃった時、コロナで色々あって大変だったと容易に想像できましたし、ファッションの力を改めて世界に示し、少しでも多くの方がハッピーになっていただけるような話題を作りたいと思いました。


世界の超一流デザイナーを本社にお連れし、商品のご案内をしながら、「ファッションは楽しく、人々を元気づけたり、多くの方に勇気を与えることができる素晴らしいものだ」と改めて確信しました。
次に、弊社のクリエイティブ・ルームにて、鎌倉シャツチームからWALTERさんにインタビューをさせていただきました。

現在、BREUER社にとって鎌倉シャツがネクタイのバイイング数で世界一であることや、韓国マーケットではネクタイが全く売れておらず、ジャケットやシャツなどが売れ筋であることなど有益な情報交換をすることができました。


次に、WALTERさんに鎌倉の「禅」をご紹介するべく鎌倉五山の一角である浄智寺をご案内させていただきました。
「禅」が持つシンプルな美しさ、古い建物を大切にしながら、それらを生かす精神などに大変感銘を受けていらっしゃる様子でした。


そして、ランチを挟んで、六本木のグランドハイアットに戻り、23FW(23年秋冬向け)のBREUER for Maker’s shirt 鎌倉のネクタイ発注となりました。


私自身も久しぶりに発注業務をさせていただきましたが、いつも僅かな変化を見せながら、BREUERの枠を出ない素晴らしいセンスのコレクションに圧倒されました。

特別に、顧客の皆様にはいち早く23FWコレクションの一部をこちらでご紹介させていただきます。


そして、無事鎌倉シャツチームは発注業務を終えて、WALTERさんと次の夏にお会いする約束をしてお別れしました。

是非今年もBREUER×鎌倉シャツのシーズンにご期待いただければと思います。

まもなく、23SS(今年の春夏)コレクションが店頭展開されますので、是非美しく華やかなタイドアップ姿でビジネスシーンを彩っていただけたらと思います。


さて、ここでもう一つBREUERの他に顧客の皆様へ大切なご案内がございます。 30周年特別企画・第2弾のご紹介です!!

今回は、待望のウール素材を使った
『ウォッシャブル・鹿の子のニットシャツ』が、3月中旬以降に登場いたします!

コットンのニット素材をシャツ仕立にするだけでも、他ではまずない(縫製が難しく、簡易縫製してあるニットシャツが大半)のですが、さらにウールという希少素材までシャツに使ってしまう会社は、世界中探しても鎌倉シャツだけではないでしょうか。


ウールは魔法の繊維と言われておりまして、寒い時には保温し、暑い時に汗をかいても水分をすぐ放出し、冷房などで体を冷やしません。
一年中、羊は羊毛(ウール)に覆われていて、その繊維の特徴から雨が降ってきても毛に水分を含み重くなることはありませんし、寒い時も暑い時も羊毛に覆われているからこそ(羊自身)快適で、その特徴を生かしたのがウールという繊維を使った衣服ということになります。

今回は、そんな貴重な高級原料であるスーパー100’sのウールを使って、高密度の鹿の子に編み立てたシャツを作りました。
このレベルのシャツはヨーロッパのトップメゾンでもまずないでしょうし、さらにウォッシャブル加工を施してあり、ほとんどシワにならないイージーケアですので、ご自宅でのお手入れも簡単です。

コストがかなりかかるため、継続的に展開出来るか分かりません(前述のBREUER MADE IN FRANCE のように)ので、是非この機会に究極とも言える『ウール鹿の子・ニットシャツ』をお試しくださいませ。


今回も最後までご覧くださり、ありがとうございました。
また、来月もこのブログにてお会いすることを心より楽しみにしています。

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